観測バーチャル! ページ28
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No side
なんの躊躇もなく、目の前のカローンに攻撃を仕掛ける3人。基本的な操作を確認したあと、
『第1テスト完了。シミュレーター内で被検体のクールダウンを開始します』
「被検体A、C、E、バイタル正常。ブロット蓄積量、すべて正常値内です」
「まあだいたい予想通りのステータスって感じですか。でも次のテストではどう数値に変化があるか……」
「バトルシミュレーターと『ラケシス・システム』の同期完了。第2テスト、いつでも開始可能です」
「じゃあサクサク次のフェーズにいこう。オルト、お願い」
『了解。バーチェルエネミーモード・スタンバイ。ダイブ・スタート!』
淡々とした様子で機械を動かすオペレーターたち。イデア伝いにオルトへ、次のシュミレーションの指示が下された。
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「……はっ!?」
「ここは……大食堂?」
「ボクたちは、一体何を……?」
アズール、ヴィル、リドルの3人が目を開くと、そこは見慣れた学園の大食堂。何故か服装も制服へと変わっており、困惑する3人の後ろから、こちらも見慣れた彼らがやってきた。
「ああ、ここにいたんだね
「リドルも一緒だったんだな。そろそろ寮長会議が始まるぞ」
「アズール。今日の会議で議題にすると仰っていた件、資料をお持ちしました」
現れたのは、自分の右腕。いつも寮長である自分を支えてくれている、3人の副寮長たちだった。
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作者名:紅葉 | 作成日時:2023年2月26日 11時