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すると、カリム先輩は思い出したように口を開いた。
「あ、そういえばオレ、この学園に2ヶ月遅れで途中編入してきたんだ。それとなんか関係あんのかなぁ?」
「「「「えっ!?」」」」
カリム先輩……編入生だったの!?元々の生徒じゃなくて!?
「この学園、編入なんか出来るんだ……」
「そんなに驚くことか?監督生だって特別編入だろ?」
「入学式には一応いたんですが……」
でも闇の鏡に選ばれたことには選ばれた、んだよね……?色々手違いが発生したけど、その後は特別入学ってカタチに収まったし。
「ナイトレイブンカレッジって、闇の鏡に魂が選ばれたヤツしか入れないんじゃないの?」
「うん。でも、ジャミルが地元を離れて1ヶ月くらい経った頃、ウチに突然学園から入学許可書が届いたんだよ。選定漏れだか、特別枠だか忘れちまったけど。その後すぐに黒い馬車がオレを迎えに来たぜ」
「後から魂の資質が認められたってことか……?」
「んー、そんな事有り得るのかなぁ……」
「フン。そもそも闇の鏡が魂の資質で生徒を選ぶことすら、本当かどうか疑わしい。
あの学園長のことだ。どうせアジーム家からの寄付欲しさに裏口入学を決めたんだろうさ。おかげでこっちは自由な学園生活がパァだ」
たしかに……お金に目が眩む、あの学園長なら有り得ない話ではない。それにもしかすると、アジーム家側から入学願いが出たのかもね、それを断りきれなかったとか。
「オレはこの学園に来られて、毎日楽しいぜ。ジャミルとも改めて友達になれたしな!」
「だから、俺とお前は友達じゃないって言ってるだろうが……!」
「雨降って地固まるっていう、綺麗な友情は見れなかったもんね」
「姫様、この世には嫌よ嫌よも好きのうちという言葉がありまして……」
「やめろ!そこの2人!」
「「どこの2人?」」
我ながらコントみたいなやり取りをしているところに、パンパン!と手を叩く音が聞こえた。
「揃ってるわね。ジャガイモたち」
運動着に着替えた、ヴィル先輩とルーク先輩が現れた。
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時