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「オレ、毒ならだいたい気付けるけど呪いはさすがに気付けないかもなー」
「魔力を使用すれば多少の
「ふーん。じゃあ魔法の探知能力を磨けばわかるようになるってことか」
「ま、鈍感なお前に習得は難しいかもしれないな」
「えー、なんだよそれ。やってみなきゃわかんねーだろ〜?」
魔法の探知能力、か……。それが磨かれていれば、私も昨日のヴィル先輩のユニーク魔法に気づけたのかな……?
「あのー、カリム先輩。逆になんで毒なんかに気付けるんすか?」
「ん?ああー、昔、飯に入ってたことがあって」
「「「えぇっ!?」」」
初めてカリム先輩のご飯事情を聞いた面々は、目を見開いて驚きの声を上げた。妥当な反応だわな。
「そのせいで、オレ様もホリデーに毒味させられたんだゾ」
「あったあった、そんなこと……」
思い出すと背筋が震えるわ。いつかこの事ほじくり返して、ジャミル先輩にご飯奢ってもらおう()
「ユウ、その話もうちょっと詳しく……」
「えなに、怖」
「シュウ!その右手のものを下ろせ!」
シュウは私たちに毒味をさせたジャミル先輩に、ナイフを向けていた。わー、こっちも物騒だぁ(他人事)
「何度かひでー目にあってさぁ。そのうち、飯の
「そ、それはそうですけど」
なんだか暗い話を随分明るく話すカリム先輩。……やっぱりこの性格だからこそなのかなぁ。
「『これは毒が入ってない』って先にわかってればちゃんと味わって食えるし、もし口に入ててもすぐヤバいと気付けたら取り返しがつかないことにはならないだろ?
オレも、相手もさ」
「相手も……って?」
「例えば犯人が後から『間違ったことをした』って反省した時、オレがこの世にいなかったら取り返しがつかない。
過ちに気付けたのに、名誉挽回のチャンスがないなんて……そんなの、オレはヤだよ」
「………………」
出ました、カリム先輩の宇宙最大のお人好し!!!
ひと目でわかるくらい、ジャミル先輩は顔を顰めてる。ホリデーに立ち会った私なら分かるけど、たしかにコレは度が過ぎているかもしれない。
その犯人だってみんながみんな、反省するわけじゃないし、その人たちをも擁護しようとするなんて……ねぇ?
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時