twilight alone (ページ24)

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顕嵐side

俺の母さんはいわゆる、水商売の女だった

俺は客との間に生まれた、望まれない子だった

小さい頃から近所からは疎まれていた

ガチャッ

顕嵐「…ただいま」

母「あぁ、おかえり」

母さんはタバコを吸いながら雑誌を見ていた

メイクはしていないけど、母さんは綺麗だった

顕嵐「…ゴミ、まとめておいてね…だしておくから」

母「悪いねぇ、よろしくね」

母さんは夜遅いから朝は寝ている

顕嵐「今日も仕事？」

母「うん、ごはん無いから買ってきてね」

顕嵐「うん」

こんなの慣れっこだ

母さんは俺に興味はないと思う

暴力は振るわないけど、生まれて14年間何かをしてもらった覚えがない

母「じゃ、行ってくるわ」

顕嵐「いってらっしゃい」

大っ嫌いだ

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夜、寝ていた

まだ、11時なのに母さんが帰ってきた

母「顕嵐！！！早く荷物まとめなさい！ここ出て行くよ！！」

顕嵐「…え？」

すごい勢いで入ってきたと思えば急に何を言いだすんだ

母「早くしなさい！！」

意味がわからなかった、いつも俺なんかに興味のない母さんが急に怒りだした

だから動けずにぼーっと母さんの顔をみていた

母「言うこと聞きなさい！！」

顕嵐「なんで言うこと聞かないといけないの！？いつも俺なんかに興味ないくせに！」

いつもの思いがここで弾けた

やっぱり母さんは嫌いだ