〇VSネイビーインベーダー ページ36
・
FFI一次グループリーグの日本VSアメリカ。
相手ベンチには本来のアメリカ代表、スターユニコーンの姿はなく、軍隊のような綺麗な整列をした選手たちがじっと立っていた。彼らが一ノ瀬たちを病院送りにした張本人ら、ネイビーインベーダーだ。
ちなみにその話を聞いた詩音の反応はと言うと……
『……そうなんですか』
「お前、本当に変わんねぇな」
『やる事自体にかわりはありませんから』
その言葉で無意識にイナズマジャパンに火をつけていたのを彼女は知らない。
ネイビーインベーダーを見るジャパンの視線は芳しくない。
「ったく、不気味な奴らだぜ」
「11人全員がオリオンとはな」
「おもしれえじゃねえか。ふざけた真似してきたら、全員ぶっつぶしてやる」
『それは反則です』
不動が不敵な笑みで告げると詩音のダメ出しが入った。不動は詩音を見るが彼女に表情の変化はつかない。
見ていても面白くなくて、舌打ちをして去っていった。
『(舌打ちされる要素、ありました？)』
○●○
試合開始。詩音はベンチスタートである。開始早々、アメリカは巧みなパス回しでジャパンを翻弄する。
オリオンの使徒であると聞いたのだが、思ったよりもまともなプレーできたことに拍子抜けというか、驚くベンチ。
「全員オリオンって言うから、どんな卑怯な手で来るかと思ったら……」
「普通に強い人たちみたいですね」
「それだけだったら野坂さんがあれほど警戒するとは思えない」
「そうだ。奴らはまだ牙を向いていないだけどろう」
マネージャーの素直な感想に釘を刺したのは西蔭と豪炎寺。彼らの険しい表情に子文もまた、不安を問う。
「大丈夫ですかね。親分」
「さてさて、試合はまだ始まったばかりですからねぇ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おまんじゅう | 作成日時：2023年12月12日 23時
