無色の詩姫【イナオリ】第五章 (ページ24)

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〇ラストリゾートページ24

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女性相手でも容赦がない。よく言えば、1人の選手として見てもらえてると捉えられるだろうか。

『(どちらにしても、関係ありませんけど)』

「もらった！！」

『山で迷ったら、あなたはどうしますか？』

「は？」

『先が見えない未来しかない道があったら、どうするでしょう』

フィールド上でクイズでも始めやがったか、とルーサーたちは気にせずボールにスライディングをかます。これが彼女の “技” であることに気づいていたクラリオは待ったをかけた。

が、遅かった。

何があっても登り続ける。

何があっても進み続けるんだ。

『頂きもゴールも、ひとつしかないのですから』

［Blaze way(ブレイズウェイ)］

ボールが黄色く輝き、3人の目をくらませる。その隙に抜けた詩音は前線へ上がっていた野坂にロングパスを出す。

「「［ラストリゾート］！」」」

『………』

「豪炎寺の技を受け継いだというわけか。面白い。しかし！」

「「「［ザ・シェルター］！」」」

クラリオ、ルフィノ、ドメルゴの3人の連携技で止められてしまう。

プロトタイプと言うほどの威力しかないラストリゾートではラストリゾート対策として生み出された必殺技を破ることは出来なかった。

「おーい！！」

その時、もう一度円堂からの召集がかかる。

稲森と野坂は顔を見合わせた。