第824話 ページ43
ロー「……だそうだ、諦めろおまえら」
「「「ええ〜〜っ！！」」」
「なんでだよ！！」
「ウチには可愛いクマがいるぞ！！」
「女の子はこいういう奴好きだろ！？」
貴「クマ？……えっ、可愛い。モフりたいけど、チョッパーがいるからごめんな」
両手を合わせてごめんのポーズをとる。
会場外に三海賊団の全ての船員が揃うと同時に、海兵たちも次々と到着する。
いよいよ乱戦の気配だ。キッドは笑みを深め、ルフィに言った。
キ「それじゃあな麦わら……！お前に一目会えてよかった……。次に出くわした時は容赦しねェ……！」
ル「……ふーん。でもワンピースはおれが見つけるぞ！」
三人の船長が決意を新たに戦闘に繰り出してゆく。真っ先に道を切り開いたのはキッドの海賊団だ。
キッドはAの方を一度振り返る。
キ「じゃあな、魔女！！気が変わったらいつでも歓迎してやるぜ！！」
貴「残念ながらそいつはねェ！」
ル「そうだ！！ねェ！！」
Aは断りを言い、それに続いてルフィも拳を上げる。
キッドは笑いながらそのまま去っていった。
「キャプテン！！ウチも！！最後の一押し！！」
ロー「今日はこいつで諦めろ」
ローは天竜人の奴〇にされていたキャプテンジャンバールを解放してそう言う。
美女とは似ても似つかない巨体の男に「ええ〜〜〜美人じゃない〜〜〜っ」と部下たちは落胆の声をあげた。
ルフィ達もトビウオライダーズのトビウオを使ってさっさと逃亡しなければならない。
サ「そこを退けクソ海兵共ォ！！！」
チ「荒れてるなサンジ……」
不機嫌な様子で八つ当たりのように海兵たちをなぎ倒してゆくサンジを、チョッパーが怯えた様子で見ている。
ロ「人気者ね((フフッ」
貴「ん？何がだよ。あ、スカウトされた事か！」
ロ(そうだけじゃないのだけれど)
なんとか海軍たちから一旦逃げおおせた麦わらの一味は【シャッキー'SぼったくりBAR】へと逃げ込んだ。
Aは先にひとり離れてしまったので知らないが、ここの店主がハチ達の知り合いらしい。
探していた目的の職人(あの白髪と銀髪混じりの壮年の男だ)も気の知れた仲のようだった。
撃たれたハチの治療をする間、ルフィ達はハチの言っていたレイさんというこの男が、伝説の海賊王ゴールド・ロジャーの船の副船長であることを教えられたのである。
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
