第818話 ページ37
貴「うぅ…お嫁にいけない……」
そう、先程ボニーに思いっ切り服をあげられ胸元の令呪を見られたのだ。
貴「こ、公共の場で……うぅ、ボニーのバカヤロー」
ゾ「安心しろ、誰もお前を嫁に貰うやつなんていねーよ」
貴「あンだとコノヤロー！？」
ゾ「ま、そうだったら…いや、なんでもねぇ」
貴「は？なんだよそれ、教えろよ！！」
剣(あぁ〜、言えば良かったではないか！！！)
ゾ「忘れろ(あぶねェ、危うく言う所だった…)」
まぁ、状況が状況だ。言ってしまえば彼らに茶化されるのが目に見える。
貴「ゾロのケチ、年がら年中方向音痴」
槍「ぶはッ！んだそりゃｗ」
貴「いやね、この人ガキの頃から方向音痴でよ。今の今まで全然治んねぇんだよ」
槍「マジか」
と、そこへ遠くからルフィの声が聞こえてきた。
シャボンの合間を縫って飛んでくるのはトビウオライダーズのトビウオである。何故かルフィが騎手の後ろに乗っており、必死な様子で「ゾロ〜〜！！ねぇちゃ〜〜ん！！おまえら〜〜！！乗れーーー！！」と叫んでいる。
キャスター達の分も考えたのだろう、後いくつかのトビウオライダーズがいた。
貴「何事だ？」
ゾ「なんでトビウオがここに……」
ル「いいから早く乗れ！！急いでんだ！！」
貴「は、ちょっ」
ゾ「ウオッ」
腕が伸びてきて、ゾロとAはあっという間にトビウオまで引き寄せられた。
キャスター達は普通に乗ってるのに……。
貴「ちょ、何事だよルフィ！？」
ゾ「お前もサニー号に戻るところなのか？」
ル「急いでくれトビウオ！！」
貴「聞けよ！？」
「見えたぜ麦わら！あそこだ！！」
ル「よし！！急げ！！突っ込むんだ！！」
「ええ！？突っ込むって、あっ、ちょ、ハンドルを……！！」
貴「おいルフィ！バランスが……！！」
猛スピードでトビウオが建物の扉に向かってゆく光景に、四人は「ぎゃああああああ！！」と絶叫した。
トビウオは開きかけた扉を破壊し、オークション会場へと突っ込んだ。
A達は埃のあがる瓦礫から抜け出す。
ル「何だお前もっとうまく着地しろよ！」
「できるか！！ トビウオだぞ！！」
騎手は血塗れで叫び返す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
