麦わらの一味の魔女は世界を見るため、聖杯を見つけるために旅をするpart11【ワンピース】【fate】 (ページ30)

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第811話ページ30

ケイミーがサンジの救出に海へと入る。

世界最高速度を誇る人魚の彼女ならトビウオに追いつくことも可能だとハチに説明する。

しかし今度はAたちにピンチが襲ってきた。
サニー号の真上に巨大な錨が運ばれてきたのである。あんなものが落とされたらいくらサニー号だって一発で沈んでしまうだろう。

フ「お前！！船首付近で待機しろ！！」

ウ「え！？ああ……分かった！」

フ「緊急『秘密兵器』を使う！！」

　ウソップに指示を飛ばし、フランキーがサニー号を動かしだす。

　船首のライオンのたてがみがぐるぐると回り始めたかと思うと、空気が噴射されなんと帆船がバックしたのである。錨は的を外しサニー号の目の前で沈んでゆく。

　それだけではない。ウソップは指示の通り船首の中に入り、大砲の射撃の準備に入る。
ライオンの口が開き、そこから超強烈な空気砲が発射され、アジトのほとんどが吹っ飛んでしまった。秘密兵器『ガオン砲』である。

ウ「うははは！見たかサニー号の実力！！」

チ「今のでほとんどのトビウオが落ちたぞ！？」

フ「そいつはウソップの腕だな、初めてで見事だぜ！！」

貴「すげェ威力……！！」

ナ「かっこいいわサニ～～！！素敵素敵！」

これでトビウオライダーズはほぼ壊滅だろう。船でも陸でも麦わらの一味は大興奮だ。

そこへ海中からケイミーが姿を現した。腕にはしっかりとサンジが抱えられている。

貴「ケイミー！！」

ウ「良かった、サンジ無事か！？」

ケ「ハァ……ハァ……みんな！大変なのサンジちん凄い出血で！」

ナ「！？そんな！」

フ「やられてんのか！？」

ケ「助けたと思ったら鼻からいっぱい血を吹いて……！」

弓「鼻血……？？」

ケイミーの胸に顔を押し付けられていたサンジは、目をハートにしてそれはそれは幸せそうに鼻血を垂れ流しているではないか。

貴「相変わらずだな…ほんとに」

剣「うむ」

部下もほとんど倒され、デュバルは愛バイソンのモトバロをルフィへと突進させた。短い角は全然関係ない突進を受け止め、ルフィは「お前とは戦うだけムダだ」と牛を睨む。

　その途端モトバロはぶるぶると震えだし、デュバルを振り落として逃げたかと思うとアッという間に泡を吹いて気絶した。