第807話 ページ26
無数のトビウオが空を飛び始め、サニー号へと向かって来た。騎手たちがバズーカで砲弾を撃ち込んでくるのを、サンジの蹴りが弾き飛ばす。
いつの間にかルフィがトビウオを奪い取っていたが、あっという間に海に突っ込まれ溺れていた。
チ「ルフィ〜〜〜！！」
ブ「ルフィさーん！！？」
貴「あ、おいっまて！！」
チョッパーとブルックがルフィを助けに行こうと海へ飛び込む。
貴「あンの馬鹿！！」
槍「いい、俺が助けに行くからマスターは船守ってろ！」
貴「すまん、頼む！」
ランサーは服装を変え、海へ飛び込む。
貴「ん？！今短髪になってなかった！？」
術「あぁ、後で説明する」
ーーー
槍「何でテメェらが助けに行くんだよっ！！！」
ブ「オエホ！！す……すびぼせんでした！！」
ナ「結局カナヅチを三人も救出しなきゃならない私達の身にもなってよ！！ばか！！ 手間を増やさないで！！！」
ランサーはチョッパーとブルックを、ナミはルフィを助けに、計4人の船員が海に潜っている隙にトビウオは数を増やしてゆく。
体当たりで突っ込んできたトビウオとその騎手をルフィとサンジが撃退するその姿を見て、なんとか復活したブルックが言った。
ブ「何て事ですか……私！ 麦わらの一味における初陣！お役に立たねば男の名折れ！！ あのトビウオ何騎減らせます事やら……不弁ながらもこの手並みの程……御覧頂きます！！」
サニー号の帆の頂点に届くほど高く跳んだブルックはバイオリンを奏でる。
ブ『眠り歌・フラン！！！』
「「「ＺＺＺＺＺＺ」」」
その美しい音色にトビウオともども騎手達はあっという間に眠りについてしまう。つられてチョッパーやルフィまでも眠ってしまっていた。身軽なブルックはその身で海を走り、落下してくる敵を斬っていく。
貴「起きんか！」
ベシィッ！
ル「イデェ！」
ルフィが再びトビウオに飛び移りそのまま敵のアジトに突っ込んでいくのを横目に魔法を繰り出す。
貴「お前らなんざ刀使う必要ねェ『突風(フォラータ)』！！」
ヒュゴォォォォ！という音と共にトビウオライダーズは吹き飛んでいく。
貴「ひっさびさに使った…」
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
