第806話 ページ25
フ「――とにかくこれから行く場所に……あのトビウオ達がいるんだな。戦闘には準備が必要だな。まさか空からくるとは」
ウ「大砲を甲板に出せねェか！？そしたらおれが撃ち落としてやんのに！！」
フ「よしきた！」
トビウオライダーズに備え大砲も甲板に出し、迎撃の準備は万全だ。
しかし襲われることなくサニー号はトビウオライダーズのアジトに辿り着いてしまった。
海の上に建てられた小さな居住区に人の姿はない。一部穴の開いた円型の入り江に入り込むと、海の真ん中にぶらさげられた檻が見えた。
ロ「あのオリの中……誰かいるわよ？」
ケ「あれ？はっちんかな？」
パ「しめたぞ！ケイミー！敵は丁度誰もいねェ！！きっとおやつの時間だ！！」
ウ「……本気で言ってんのかお前ら……！！ コレ、誰が見ても罠丸出しじゃねェよ！！」
ゾ「全員その辺に隠れておれ達を狙ってるに決まってんだろ」
ケ「はっ！！……スッゴイ裏読み」
パ「はっ！！……そ、そんな事思いつかなかった……」
槍「だから捕まるんだよお前ら(汗)」
檻の中にいたのは真っ黒な人影だった。その正体は、かつてナミの故郷を支配していた魚人海賊団の幹部ハチである。ルフィたちがやって来ると知り慌てて正体をスミで隠したが、あっさりとバレてしまった。
貴「どうすんだ？」
とナミに指示を仰いだ。ケイミーを助けてやりたいが、ナミの気持ちも優先したいところである。
そうこうしている隙に、ひとりでもはっちんを助けると息巻いたケイミーが海へ飛び込みパッパグもそれに続き、秒で二人はマクロ一味に捕まってしまった。口程にもないとは彼女らのことである。
サ「にゃろォ！ケイミーちゃんに罪はねェ！！ 彼女だけは助けるぞ」
ナ「待ってサンジ君。いいわ！ハチも解放しましょ」
ケイミーとパッパグが捕まったことで必死に檻に体当たりをしているハチを見て、ナミは決断した。
ナ「ハチは大丈夫！！実は無害な奴だから！！
……だってこれじゃケイミーとの約束が違うもね！」
サ「んナミさァん♡」
貴「ナミがそう言うのなら助けるか！((ニッ」
ナ「ルフィ！」
ル「おめーがいいんなら仕方ねェ！！タコッパチも助けよう」
チ「目がタコ焼きなんですけど！！！」
ルフィはあっという間にマクロ一味からケイミーとパッパグを取り戻し、敵の居住区へと着地した。
ゾロはルフィの命令でハチを助けに檻へと向かう。
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
