第805話 ページ24
ケ「ごめーん！！すっかり忘れてた！ペットのパッパグ。私の師匠なの。ヒトデよ」
貴「ヒトデって……喋るんだっけか？」
槍「いや喋んねぇよ普通」
ナ「ペットで師匠っておかしくない？」
パッパグはギターを取り出し、ジャンジャカ鳴らしながら渋い声で言った。
パ「飼われてやってんのよ訳あってな……ケイミーは、いつもハマグリをくれる」
ナ「エサね」
すると突然パッパグは歌い出す。
その歌声で起きたのかバーサーカーは眉間にシワを寄せている。
パ「センキュー！！！イエア！」
狂「うるせぇ……」
パ「す、すみません…」
貴「そんな顔するなよバーサーカー、パッパグが怯えちゃってるだろ？」
術「いやまず今までの騒動で起きなかったことを突っ込めよ(汗)」
ーーーーー
現在、麦わらの一味はシャボンディ諸島より東にあるトビウオライダーズのアジトを目指している。
なぜかと言うと、人魚のケイミーとヒトデのパッパグの連れであるはっちんという男が、人攫いのマクロ一味とトビウオライダーズに捕まってしまったのだ。
彼らの本来の目的は人魚らしい。人身売買において、人魚は高値で取引されるという。
普段ははっちんがマクロ一味を追い払ってきたが、今回は最近名をあげているトビウオライダーズと手を組んだ事により、ケイミーが攫われたと勘違いしてアジトに乗り込んだはっちんは哀れにも捕らわれの身となってしまったわけだ。
ナミははっちんを助けることを条件に魚人島への行き方を教えてもらうことを取り付け、ルフィははっちんの作るタコ焼き喰いたさに、はっちん奪還へと乗り出したのだった。
魚たちの案内で船を進める中、突如空の向こうからトビウオが飛んできた。トビウオライダーズである。しかし奴らは攻撃態勢に入ったかと思いきや、すぐに引き返してしまう。
貴「あ？どっか行ったぞ」
ナ「何か通信が入ってたみたいよ。撤退命令でも出たのでは？理由は分からないけど……」
ウ「乗ってみてェなあのトビウオ。五分も飛ぶのか！」
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
