第802話 ページ21
チ「でっっっけ〜〜！レッドライン！！」
槍「天辺が見えねェな」
狂「……」
弓「ここまで色々あったな」
剣「うむ、思い返せばいい思い出よ」
ウ「何だか泣けてくらァ、色んな事があったなァ……！！」
フ「おれは物心つく前にサウスブルーからリヴァース・マウンテンを越えたらしいが、三十年以上前の話か……」
術「ふっ(懐かしいな…)」
雲で天辺も見えない壁を見上げ、仲間たちは今までの人生や旅路を思い返して笑う。
バーサーカーは興味無さげだが……
ル「世界をもう半周した場所でこの壁はもう一度見る事になる。……その時は、おれは海賊王だ！！！」
ーーー
新世界を前に、A達は行き詰っていた。魚人島への行き方がわからないのだ。
少し前は空へ指針を向けていたログポースは海底を真っ直ぐ示している。
何かヒントがないかとルフィ、ロビン、ブルックが潜水艦【シャークサブマージ3号】に乗り海中探索をしている。限界は五千ｍを誇るが、それまでに魚人島があるかどうか…
貴「空へは海流で飛んでったけどよ、海底へはどうやって行くんだろうな？」
弓「予想もつかないな。なんでもあり過ぎて…」
海王類に襲われて楽しそうに騒いでいるルフィ達の声を無線越しに聞きながら、Aとアーチャーは首を捻っていた。
サ「んナミさ〜〜〜ん♡Aちゃ〜〜〜ん♡ セイバーちゃ〜〜〜ん♡スリラーバークに生ってたホラー梨のタルトがおいしくできたよ♡」
貴「お、ありがとうサンジ！」
剣「美味そうよな」
ナ「わー！ おいしそう！！」
皆がタルトに大満足する中、サンジは「また空島以来の行き詰まり再来だな」と高すぎる壁を眺める。
ナ「進むべき方向は分かっても、到達の手段が分からない。どうやって行くの？ 魚人島」
潜水艇が海上へと戻ってくる。中にいたルフィたちが蓋を開けて出てきた。Aは手すりまで駆け寄る。
貴「お疲れ様。どうだった？」
ル「だめだ全然。海の底も見えねェや。本当にあんのか？魚人島！！」
ブ「ヨホホ、潜水艇初めて乗りましたー」
ロ「もっと下なら着く前に死んじゃうわ」
ナ「困った……ローラ達にもっと話を聞いとくんだったわ……」
と、そこへ。海中で潜水艇に襲い掛かってきた海獣が後を追ってきて姿を現した。
上半身は兎で下半身は魚のそれは鋭い牙を剥いて襲い掛かって来る。
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
