第801話 ページ20
貴「ありがとうアーチャー！」
弓「これくらい大したことないさ、また切る事になったら言ってくれ」
貴「お言葉に甘えてそうしてもらおうかな」
ランサーに返さないとな…
切った髪を片付け、釣りをしているランサーの元へ向かう。
貴「ランサー」
槍「ん？お〜マスターか、どうした」
貴「髪留め、貸してくれてありがと」
そういい、ランサーに髪留めを渡すが彼は受け取らなかった。
槍「いや、そいつはお前さんにやるよ」
貴「え」
槍「髪留め、ないんだろ？予備だってある。意外と便利でな、あと似合ってたからよ」
貴「でも」
槍「いいって言ってるだろ？素直に受け取っとけよ」
ひぇ…
憧れの英雄の物を貰う事は予想だにしなかった為、Aはスペースキャットになりかけた。
貴「あぁ、ありがとう」
槍「おう、お！大物だぜこりゃあ！！」
ランサーの竿が大きく弧を描いていた。
槍「案外重いわコイツ…！おいオルタ、手伝え！」
狂「あ？お前一人で十分だろ」
槍「そう…だったら、お前に声かけてねェよ…！！うおぉぉぉ！？」
海に落ちそうになるランサーをAが捕まえる。
貴「ランサーが落ちそうになるなんてどんだけ引きが強いんだよ！！」
しばらく粘るもAの腕は限界だった。
貴「バーサーカーお願い！！もう無理だぁぁ！」
狂「チッ…貸せ」
バーサーカーは釣り竿を持つと、力ずよく引き上げた
ザパァァァァン！！
槍「は？」
狂「あ？」
貴「な…」
バーサーカーが釣り上げたのは海王類だった。
貴「か、海王類！？なんつーもん釣り上げてんだ！？」
と言うのもバーサーカーは筋力Aだ、大抵のものはいけるだろう。
槍「仕留めるっきゃねェか」
貴「そうだな、私らの食糧になって貰おう」
その海王類は、A達の夕食になった。
それからは、雨ならぬ飴が降ったり、海ダヌキに襲われたり、遊蛇海流に巻き込まれたり、ハチャメチャな航海をして数日がたった。
麦わらの一味は再び、レッドラインにぶつかる事になった。世界を両断する巨大な岩壁が世界を半周した何よりの証拠だ。
ル「とうとう来たんだここまで！！」
ナ「何だか懐かしいような……感慨深いわね……」
貴「ふふ、そうだな」
サ「あの日は……ひどい嵐だったっけなァ」
ゾ「あれからちったァ成長したのかね……おれ達は」
ブ「……私！！五十年もかかりました……ヨホホホ」
ロ「これより先に行くのはきっと私も初めてだわ……！」
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
