第798話 ページ17
甲板に出てバーサーカーを探す
貴「バーサーカー、いるか？」
狂「……なんだ」
Aの背後から声が聞こえ思わず驚く
貴「ひょあああああ！？」
狂「うるせぇ」
本当にうるさかったのだろう、両耳を塞いで眉間にシワを寄せていた。
貴「ご、ごめん(汗)
でもこっちも驚いたんだからな？」
狂「はっ…そりゃ悪かったな。要件はなんだ」
貴「いや、特にないよ。ただ君と話がしたいと思ってさ」
狂「あ？」
貴「別にいいだろ？」
狂「……はぁ、好きにしろ」
これは諦めないだろうと判断したのか、バーサーカーは半ば諦めた
貴「やった。んじゃあ聞きたいんだけど、好きな物とかある？」
狂「俺が好むものを聞いてどうする。無意味だ、全てな」
貴「じゃあ逆に嫌いなのは？敵とか？」
狂「別に俺は敵を嫌ってはいない。ただ殺すだけだ。これもまた、戦士として当然の理だろう」
そういう所は一緒なのな…
貴「じゃあ、ランサー達は？バーサーカーと正反対だけど」
狂「あのノリはどうにもマネ出来んな。羨ましくないが」
貴「あはは、やっぱそうなのね…(汗)」
逆に想像しにくい…ランサーみたいな明るいバーサーカーなんて……
狂「…何故俺に構う、構うなら陽側面の俺でいいだろ？」
貴「だってアンタは私の槍なんだろ？好きに使えとも言った…なら、話すぐらい別にいいんじゃねぇの？」
狂「ケッ…」
貴「ふふっこれから宜しく、バーサーカー」
狂「………………ﾌﾝｯ」
バーサーカーは鼻で笑い霊体化してどこかへ行った
貴「たはは、呆れられたかな…」
その後、Aはアーチャーの元へ向かい夜遅くまで武器の話をした。
ーー翌日ーー
貴「くぁ〜…ねーむ」
あと、なんか熱い……
ナ「おはよう、A…て、え？」
貴「はよ…なんだよナミ」
ぎょっとした表情でナミはAを見る
ナ「あんた、髪伸びるの早くない？」
貴「え？」
髪？
疑問に思い鏡を見る。
貴「うっわきっしょ」
鏡を見ると、肩下まであった髪が腰より下まであったのだ。
貴「はぁ、どおりで熱いわけだ…」
取り敢えず外に出よう…熱い、風を感じたい……
女部屋から出ると心地よい風が吹いていた。
その風のおかげで髪がなびく。
貴「うん、丁度いい」
「よう、マスター。おはようさん」
貴「あぁ、おはよ……どちら様で？」
Aの視線の先には青髪の美男子が居た。
「俺だよ俺、ランサー」
手で後ろ髪を軽く掴んで彼はそういった。
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
