第795話 ページ14
貴「うぅ…ごめんアーチャー、先行ってて」
弓「あぁ」
まだ終わってなかったのか……
術「なんで俺がクランの猛犬だって知った時言わなかった？」
貴「なんでってそりゃあ……感極まってたと言いますか何と言いますか…」
槍「んだよ、やっぱファンなんじゃねェか」
貴「うぅん。どちらかというと憧れみたいな？うーーん、ファンと憧れの半分半分だな」
槍「ふぅん」
キャスターとランサーは何処か納得しない顔をする。
貴「まぁ、最初出会った時は驚いたよ。憧れの存在であるアルスターの大英雄のあなた方がまだまだ未熟の私に応じてくれて…」
改めて敬意を込めてAは続ける。
貴「あなた方に出会えたこと、そして肩を並べ共に戦える事を私にはこの上なく光栄です…
魔女として、マスターとしてまだまだ未熟ではありますが、これからもよろしくお願いします」
ほくそ笑みながらAはそう言った。
術「あ〜〜…」
槍「…改めて言われるとあれだな…うん」
貴「ということで、私はこれで」
Aは照れている二人を置いてアーチャーの元へと向かった。
ーーー
貴「ごめん、お待たせアーチャー」
弓「いや、気にするなマスター。丁度紅茶ができた所だ、新作のデザートも作ってみたんだがマスターの口に合うか…」
といい、新作デザートをだす。一言でいうと、そう……
貴「高級スイーツ？」
サンジが作るスイーツも高級感があって味も絶品なのだが、アーチャーのも中々の出来栄えだった。
弓「む？そう見えるか、こだわったかいがあったな…」
貴「こだわったって…ハイスペックすぎでは？まぁいいか…いただきます！」
スイーツを口へ運ぶ。
貴「ん〜〜〜！おいしい！」
めっちゃおいしいんだが！？
弓「ふっ、それは良かった」
「む？何をやっているのだ？余もまぜよ！」
貴「あ、セイバー！なぁ、アーチャーの作ったスイーツがおいしくてさ、一緒にどう？」
弓「セイバーが良ければ持ってこよう、後２つ程作っていてね」
剣「うむ、余にも頼むアーチャー」
弓「あぁ、少し待っていてくれ。すぐ持ってくる」
いやぁ、にしてもうまいな…
セイバーたちと優雅に紅茶とスイーツを楽しんでいる一方キャスターとランサーは…
術「ふぅ…」
槍「今回…いいマスターに当たったわ…」
そう、幸運が低いキャスターとランサーは安堵と喜びでいっぱいだった。
ランサーは特にそうだ、マスターや周囲の人間に恵まれないほど悪かった。
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
