第792話 ページ11
貴「先生〜。まずオルタ化ってなんですか〜？」
術「あぁ、オルタ化ってのは強力な呪いなんかで霊格が汚染された場合、もしくは聖杯の力でサーヴァント召喚時に強制的霊格に手を加えられた場合とか色々な条件でなるものだな。
ま、そもそもオルタ化の状態は正常なサーヴァントと言えねェけど」
貴「ふぅん」
術「まぁ、実際は属性の反転や別側面の発露だから本人の本質とは変わりねぇよ。
バーサーカークラスの俺も自分で言うのもなんだが義理堅くて自他共に裏切りを許さない所は相変わらずなんだが…性格はいつも以上にドライで好戦的になってる」
ドライな性格のキャスターやランサーは想像しにくいものだった…好戦的を除けば…。
貴「比較的ドライな君たち(キャスター＆ランサー)なんて想像できねェよ、私」
術「だろうな。って待て、好戦的な所は想像できんのか？」
Aは視線をキャスターから逸らす。
貴「……」
術「なんで黙る。目を逸らすな、おい」
貴「別にそんな事思ってないよォ？ねぇ？」
術「読者様に投げんな。別にいいけどよ…
A…アイツの「好きに使え」って言葉に戸惑ってんだろ？」
貴「え」
何故わかったのだろうか、Aはあっけらかんとキャスターを見る。
術「ふっ…はははッ！ なんつー間抜け面してんだマスター！」
笑い続けるキャスターをAは軽く睨みつける。
貴「そんなに笑わなくてもいいだろ…」
術「悪い悪い、そう睨むなよ。ま、これでも長い付き合いだ。わかるもんだ」
貴「そういうもんなのか？」
術「そういうもんだ…っと話がそれたな。
アイツは自分自信を相手を殺すための存在だって考えでな、それ以外のことについては関与しないっつうという強い意志を持ってて、不可能ではないと思えるのならばどんな無茶な命令にも逆らわないねェが、戦闘に関する内容以外の命令には全く応じない。
同時にただの使い魔として行動してっから、マスターが命の危機に陥ったならば躊躇いなくその身を投げ出す…てな感じだ」
うぅ……不安になってきた。
貴「大丈夫かな…不安なんですけどベアトさん」
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作者名：覇月 | 作成日時：2020年8月16日 8時
