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お部屋で記事を書きつつ時計を見たら、もう0時を過ぎていた。
そろそろ寝る準備しようかな。
そう思ってスマホをとってアラームをセットしていると、スマホが振動して着信画面に切り替わった。
''拓司くん''の文字に脊髄反射で通話ボタンを押す。
「もしもし拓司くん！どうしたの！」
《うっるさ》
拓司くんの声が遠ざかった。たぶんスマホを耳から離したんだろう。
「ごめんね！こんな時間にどうしたの？」
《いや、なんか今日会えなくてすまん、って》
そんなことで電話かけてくれたの？忙しいのに？
「今日ね、拓司くんがくれたネックレスつけて過ごしたんだよ」
《ん？》
「拓司くんが傍にいてくれるみたいで幸せだったんだあ」
《...そう》
拓司くんゾーンに置いてある箱を見つめる。傷がつくのが怖くて、帰ってきてすぐに外して仕舞った。
《ねえA》
「ん？」
《今度、何か買いに行くか》
「...え？」
それってデートってこと？
でも...。
「ふたりで外歩いたらバレちゃうし大丈夫！コンビニの肉まんとかでいいよ！」
《...》
「拓司くん？」
《俺がAと一緒に買い物行きたいんだけど》
「ｳｯ」
そんなことサラッと言っちゃうのか伊沢拓司！いつもそんなこと言わないのにこういうときだけずるい！
しかし彼はテレビで見ない日はない売れっ子芸能人だ。フライデーしたい記者たちが張っている可能性だって大いに有り得る。
「フライデーが...」
《嫌なの？》
「嫌じゃないです」
まずい、即答してしまった。こんな食い気味に答えたら拓司くん確実に私を仕留めにかかる！
《嫌じゃないならいいじゃん。まあ休み取れるかわかんねえけど》
「無理しなくていいよ！」
《いつも家じゃ飽きるじゃん。たまには外行こうって言ってんの》
「...バレたらどうする？」
《バレません》
しつこいな、と拓司くんが声を低くして呟いた。
「いいのかな...」
《いいだろ別に。しかも俺 恋愛禁止じゃねえし》
「うん...」
《...A、行こ？》
「行きます」
そんな声でお願いされたら断れるわけないじゃん。絶対わかっててやってるから困る。
《じゃあ休み取れそうな日わかったら教えるわ》
「あ、うん」
《おやすみ》
「お、おやすみ...！」
思わずぺこりとお辞儀をしたら そうだ、と拓司くんが私の名前を呼んだ。
《愛してる》
「...」
《じゃ》
ブツッ、と乱暴に切られた電話。
「うっわ...」
拓司くん、デレが多くないですか？ホワイトデーだからなの？
そんなことを考えてひとりでニヤニヤしながら、既読のついた『おやすみ』をしばらく眺めるのだった。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
