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その言葉にピン、と耳を立てて大きく尻尾を振るA。
「えへへ、嬉しいな〜」
「すっげえ緊張してたんですけど優しいし説明分かりやすいし良かったです」
「そんなそんな〜」
「...」
なんであいつ俺以外の男に尻尾振ってんの。
後輩が出来て嬉しいのはわかるけどちょっとニヤニヤし過ぎじゃね？
ドスン、とAの対面に座って腕を組むと、嬉しそうにニコニコと笑うA。
「何ニヤニヤしてんの」
「近くなったから」
仕事しろ、と言うとハッとして じゃあ高橋くん続きね！と距離を詰めた。
「書き終わったらここに書いてるアドレスに送るか直接見てもらって」
「見せる時は誰に？」
「私か...他のweb班の人！」
「わかりました」
そんな会話を交わしながら俺の目の前で肩が触れるか触れないかの距離でパソコンを覗き込む二人。
...近くない？
確かにひとつのパソコンを二人で見るなら距離が近くなるのは自然だけど、それにしても近くないか？
よく山本や福良さんと話してる時も近いと感じるけれどあいつらは彼女がいるからそんなに心配せずに見ていられる。
しかし高橋くんは？？
日頃からAは男女関係なく無意識で距離が近くなることが多々あるから強く言っているのに、意識しないとすぐこうだ。
「...拓司くん？」
「...なに」
「顔が怖いよ？考え事？」
お前の事だよ馬鹿野郎。
そう言ってやりたかったけれど飲み込んで 別に、と返す。
わざとじゃないんだからわざわざ今ここで言う必要はないだろう。
「...あの」
僅かに訪れた静寂を遮ったのは高橋くんだった。
「どうしたの？」
Aが首を傾げて高橋くんの方を見た。
「俺、違う人に教えてもらった方がいいですか？」
奥二重の目がぱちり、とこちらを見つめている。
もしかして俺に言ってる？
「...別に気にしなくても」
「え？！高橋くん私じゃ嫌だった！？」
「あ、嫌とか全くなくてむしろ伊沢さんが嫌かなって」
「拓司くんが...？」
なんのことを言っているのかわからないといった様子のAはきょとんとした顔を俺の方に向けた。
「...気にしなくていいから、まじで」
「でも明らか顔に」
「高橋くん、」
「なんの話？」
「Aうるさい黙って」
「え...」
「あ、ちがう」
「ごめんね...」
悲しそうに瞼を伏せたA。慌てて傍に寄って肩を揺する。
「そういう意味で言ったんじゃないから」
「だって...」
「悪かったって」
「...伊沢さんと塩崎さん、ほんとに仲良いんですね」
俺たちの様子を黙って見ていた高橋くんはそう言って目を細めた。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
