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「猫って目合わせると喧嘩売られてるって思うから目合わせちゃダメなんだよ」
「そうなの！？」
現在進行形で目合わせようとしてた。だから撮影の時も全然近くにいてくれなかったんだ。
なるほど、と一人納得しながらAちゃんの隣にしゃがんで白い猫を撫でる。
「Aちゃん、慣れてるね」
「そりゃ実家で飼ってたからね」
「え？そうなの？」
「言ってなかったっけ？」
「聞いてない」
「猫と犬と、金魚とインコも飼ってた」
情報量が多くて思わず猫を撫でていた手を止めて顔をそちらに向ける。
「そんなに...？」
「そんなに驚く？」
「バリエーション豊かだなって」
「まあ都会出身の祥彰くんにはわからないでしょうよ」
こっちは田舎だからねー？と猫に語りかけるAちゃん。僕の地元も別に都会なわけじゃないんだけど。
「今も飼ってるの？」
「インコはまだいるよ」
「言葉覚えてたり」
「帰省したときはおかえりって言ってくれるよ」
「へえ」
ペットか。一人暮らしで飼うのはなかなか難しいかもしれないけれど、将来何かしらの動物を飼ってみたいなとは思う。
Aちゃんは近くにあった猫じゃらしを持ってきてひょいひょいと扱い始めた。近くにいた猫が目でそれを追っている。
真似して猫じゃらしを振ってみるけれど、イマイチうまくつられてくれない。なんでAちゃんはあんなに上手なんだろう。やっぱり経験の差なんだろうか。
「僕がやっても全然遊んでくれないんだけど」
「適当にやっちゃだめなんだよ。猫がつられるように動かさないと」
「うーん...」
よくわからないから撫でるだけにしておこうかな。
ちょっとした段差に腰を下ろして隣にきた猫を撫でる。
いいなあ猫。
オフィスで飼うの提案してみようかな。伊沢さん猫派だしヤギよりマシだし。...さすがに却下か。
誰が世話するんだって言われそう。
香箱座りをして目を閉じている姿は癒し以外の何物でもない。
「祥彰くん、私おやつ買ってくる〜」
「あ、うん」
Aちゃんはすっかり猫に夢中になっているらしく、受付で販売されているおやつを買いに出て行った。
Aちゃんが楽しそうなのは全然いいんだけど、僕ばっかり放置されてる感があって寂しい。猫は可愛いけどうまく仲良くなれないし。
いいんだよ。いいんだけどさ。
「買ってきた〜」
「おかえり」
「祥彰くんのぶんもあるから一緒にあげよ〜」
「まじ？」
はい、と嬉しそうにこちらにキャンディーを手渡して笑う。
いつの間にか周りには猫たちが集まってきていた。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
