温もりから離れて / ymmt ページ31
(2021年1月)
・
「祥彰くん見て！かわいいー！！」
「うん、そうだね」
「おいでおいで...」
「...僕、ちょっとあっち座ってるね」
Aちゃんのそばを離れてソファーに腰を下ろした。
小さく溜息が漏れてしまったのは別にここにいる猫が悪いわけでもAちゃんが悪いわけでもない。
.
「あ、猫カフェ」
「ほんとだ」
デートしている途中、可愛らしい看板が目に入ってきた。透明になった窓から見えるのは小さな猫たちの姿。
思わず立ち止まって並んで中を眺める。
僕もAちゃんも犬と猫なら猫派で、ペットも飼っていないから必要以上にガン見してしまう。
「可愛いねえ...」
「Aちゃん、猫飼う予定ないの？」
「飼いたいけど仕事始まったら忙しくなって構えないだろうし、もし死んじゃったら立ち直れない気がする」
「あはは、確かに」
にゃー、と小さい声で呟くAちゃん。可愛い。
「...祥彰くん」
「...入ろっか？」
「ありがとう！！」
言われなくても 入りたいです猫と戯れたいです、って顔になってたからね。僕の手を引いて音符を浮かべながら扉を開けるAちゃんの姿はすごく楽しそうで、こちらも思わず笑みがこぼれる。
「30分制なんだね」
「とりあえず30分でいいよね」
「絶対延長するけどね」
「するならするでいいよ」
受付を通って''ねこちゃんのおへや''と書かれた扉を開く。
「ねこ...！！」
中に入るや否やAちゃんがいつもの倍くらいのスピードで猫に駆け寄って行った。
ターゲットにされた猫はびっくりしてビューンと逃げていってしまった。
「そんな勢いよく近づくから〜」
「興奮しちゃって...」
ごめんね、と言いながら猫に近づいていくAちゃん。
足元に何か当たる感覚がして視線を落とすと、グレーの短毛猫が足に頭を擦り付けていた。
ゆっくりしゃがんで頭を撫でる。
「よしよし...」
「あ、祥彰くんいいなあ」
少し口を尖らせたAちゃんは自分も、と言わんばかりに近くの猫を撫でてドヤ顔をこちらに向けた。僕も猫撫でてるし別に羨ましくはないんだけど。
「...去年の撮影の時から思ってたんだけどさ」
「ん？」
「祥彰くん動物と触れ合うの苦手でしょ」
「え？」
「さっきからなんか猫と心通わせれてない気がするもん」
「そ、そう？」
僕自身はちゃんと仲良くできてるつもりだったんだけど、猫邪魔クイズのコメント欄を見る限りあまり心を通わせることはできていないらしい。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
