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「可愛いじゃん」
「バカにしてる？」
「してないしてない」
「''珍しく''っていうのが透けて見える」
「思ってないわ」
暑いよ、と離れようとするAを強めに抱きしめてやる。まあ確かに暑いし一刻も早く涼しい部屋に移動したいところではあるのだけれど。
駄々っ子のように俺にしがみついて離れないAが可愛くてつい構いたくなっているというのが本当のところ。
「なんなら扇風機もあげたくなかった...」
「新品だしね」
「だって使ってないし」
「ありがたく使わせてもらうけど」
体調崩されたらさすがに心配じゃん、と俺の首に顔を埋めるA。可愛い。
「良心が勝ったのね」
「だって...」
しかしAには悪いけど今この状況が暑くて仕方ない。
「めっちゃ暑いからAの部屋行きたいんだけど」
「...」
「A〜」
「...今日はずっといてよ」
「寝る時は帰るけど」
「だめ」
「なんでだよ」
「だめったらダメ」
Switchとスマホを手に取ると 先行ってるからね、と足早に立ち去ってしまった。
急にスンッてなるやん。やば。
俺も扇風機を止めてスマホとパソコンとSwitchを持ってAの部屋に急ぐ。
「...涼し」
ドアを開けた瞬間から感じるこの冷気。早く俺の部屋にも戻ってきてほしい。
鍵を閉めて靴を脱いでAの元へ向かうと、ベッドを背もたれに床に座るAが隣をポンポンと叩いた。来いってことだろう。
「涼しいなやっぱ」
「こっち」
「はいはい」
大人しく隣に座ると、ギューッと抱きついてきた。さっきの続きかのように。
「なに」
「さっき暑くてヤだったけど今は涼しいからいくらでもくっついてられるじゃん」
「まあ...」
「やだ？」
「嫌じゃないよ別に」
こうやってあからさまに甘えてくるのは珍しいし、扇風機の恩もあるし今日は存分に我儘を聞いてやろうかなあなんて。
「こーへー」
「なに」
「ちゅー」
「はいはい」
ちゅ、と唇を重ねれば満足そうに笑った。
「今日はそういう日ですか」
「なんすか？」
「なんで喧嘩腰なの」
「航平がドヤ顔で私の事からかってくるからじゃん」
「からかってねえよ」
「ほんとかー？」
「ほんとしょうもないことに突っかかってくるよね」
「お互い様だね」
抱き合いながら何の話してんの、と肩を揺らすのも俺ららしくていいのかもね。
「航平ずっといてよー」
「エアコン直ったら帰ります」
「えー」
「隣でしょ」
「一緒にいたくないんだ」
「そういうこと言ってないじゃん...」
「航平私のこと大好きだもんね」
「はいはい」
それにしてもめんどくさいなこいつ。
早くエアコン直ってくれ。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
