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「邪魔！」
「男なんだから我慢しろー！」
「暑いんだよ！」
「私だって暑いー！」
「じゃあ部屋戻れ！」
「やだー！」
あれから数十分が経過した。
俺とAは何故か俺の部屋で扇風機の取り合いをしている。
この扇風機はAが上京してくるときにAの親がくれたものらしい。場所とるからー、とかなんとか言ってエアコンばっかり使って一度も使っていなかったみたいだけど。
修理まで1週間程かかるから可哀想だという理由で貸してくれた。(Aの部屋から持ってきたのは俺)
といっても扇風機程度で凌げる暑さではない。今日は夏日。夏日というのは気温が25℃を超えた日のこと。
「航平がそっちいってよ」
「ここ俺の部屋！」
「私の部屋でもある」
「ねえよ！」
謎の理屈ばかり並べて自室に戻ろうとしないA。
Aの部屋はエアコン壊れてないし絶対快適なのになぜ戻らないんだろうか。
「つかなんで部屋戻んないの」
「航平と一緒がいい」
予想外の発言に面食らう。そんなこと言ってくるとは思わないじゃん。
Aの言葉に固まっていると 不細工だよ、と呟いてまた扇風機を占領し始めた。
「俺と一緒にいたいなら俺がAの部屋いけばよくね？」
「...そうじゃない」
「は？」
Switchから目を離さないでそう言うA。
いや全然わかんないわ。
扇風機に向いていた体をこちらに抱き寄せると 暑い、と離れようとした。
「Aの部屋なら暑くないじゃん」
「そうだけど！」
「なんなの？」
いつまで経っても詳細を話そうとしないAに痺れを切らしてSwitchを取り上げる。
「...返せ」
「返せよりも先に話せ」
「命令しないで」
「ブーメランだろ」
今日ずっと喧嘩してんだけどなんなの？暑さでイライラの頻度が高くなっているのがわかる。無理やり隣に座って扇風機を首振りモードにする。風が顔に当たって気持ちいい。Aは何も言わずに自分の方に首振りが回ってくるのを待っている。
「A」
「...だって」
「うん」
「航平の部屋にいたら航平の匂いするじゃん」
「うん...うん？」
「航平の匂い好きなんだもん」
「...おう」
「...引いたやん」
「いや、びっくりしただけ」
いつも俺のことをバカにしてくるくせに、こういうときばっかり恥ずかしそうにするのはやめてほしい。
「航平の部屋の方が汚いけど落ち着くし私の部屋だと航平自分の部屋に戻っちゃうかもしれないじゃん」
「...今ちょっとディスったよな」
「そんなことない」
もういいよ、と口をとがらせながら立ち上がったAの腕を掴んで抱き寄せる。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
