SS Answer / ymmt ページ14
(2020年1月)
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「ねえ祥彰くん」
「ん？」
「クイズと私、どっちが好き？」
それは唐突。まさに青天の霹靂。
夕食を食べ、彼女の部屋でのんびりしていたときに訪れた。
スマホに向けていた目をAちゃん向けると、可愛らしい顔で首を傾げている。
「どうしたのいきなり」
「いや別に？どうなのかなーって気になって」
これはどう答えるのが正解なんだ？クイズと答えれば悲しい顔をさせてしまうかもしれないし、Aちゃんと答えれば「じゃあこれからはクイズ大会より私の予定を優先してね」なんて言われてしまうかもしれない。
どうしたもんか、と一人葛藤していると あはは！！とAちゃんの大きな笑い声が響いた。
「祥彰くん顔おもしろすぎ...」
「だ、だっていきなりそんなこと言うから」
「別に深い意味なんてないよ。ドラマとかでよくあるでしょ、こういうセリフ」
「そう、だね？」
「祥彰くんがクイズ大好きなのもわかってるからクイズって言われてもなんも思わないし。」
「ああ...」
彼女は僕より何倍も精神的に大人だと思う。年上だというのに格好がつかないな。
「Aちゃん好きだよ」
「あはは」
「クイズも好きだけど、Aちゃんも好き」
「同じくらい？」
「うん」
「クイズと同じくらいとか光栄だなあ」
嬉しそうに顔を綻ばせたAちゃんは僕の隣に腰掛けて肩に頭を乗せた。
「今日は甘えたな日？」
「うーん...そうかも」
甘やかしてー、とぐりぐりとおでこを擦り付けてくる彼女の頭をそっと撫でてスマホをテーブルに置く。
「Aちゃん」
顔を上げたAちゃんの唇に自分のそれを重ねて目を閉じる。
嗚呼、甘ったるい。
ちゅ、と音を慣鳴らして唇を離すと 今日はダメだよ、と眉を下げた。
「え、そうなの」
「うん。一ヶ月経つし」
「完全にその気だった」
「だろうね」
ごめんね、と目を伏せた彼女の頭を軽く撫でる。Aちゃんがそんな顔しなくていいのに。
その日が近づいてるということはストレスが溜まりやすくなるのかな。
「祥彰くん」
名前を呼ばれてそちらに顔を向けると ちゅ、と軽いキスを落とされた。意地悪な表情を浮かべているAちゃん。
「...あんまり煽らないでよ」
「ごめんごめん」
白く小さなその手を握って肩を寄せる。
「Aちゃんは僕とクイズどっちが好き？」
「...自明だよね」
僕の手を両手で包んでニッコリ笑った。
君のその笑顔が好きなんだよ。だからずっと笑っててね。
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
