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「気にしなくていいよ拳ちゃん、私もちょっとやり過ぎたかなと思ったし」
まああの一言であれだけ怒りに満ちるとは思わなかったけど。
「いやでもさすがに圧かけすぎたよなって...」
「確かに怖かったけどさ」
拳ちゃんの頭をポフポフと撫でていると、顔を上げた拳ちゃんが ガチじゃないよね？と不安そうな目で言った。肩を揺らして笑う私をギューッと抱きしめた拳ちゃんは ほんとにビックリしたんだから、と声を低くした。
「ごめんごめん、ちょっとした悪戯心だから」
「言っていい嘘と悪い嘘があるでしょ」
「だから謝ってるって」
「ムカつく...」
Aがこんな嘘つくと思わなかった、と項垂れる拳ちゃん。なんだか悪いことをしたなと思う反面、彼だって日頃から嘘か誠か区別の付きにくいことをペラペラ話しているしおあいこだろう。
「でも」
「ん？」
「冷静に考えればAは俺以外の男好きになれないもんね」
「...はい？」
真面目な顔でそんなことを言い出す拳ちゃん。ショックで頭もやられてしまったのだろうか。
「ね？そうでしょ？」
「いや、なんか拳ちゃん怖いんだけど」
目を細めた拳ちゃんが私の頬に手を添えた。
「Aは俺のこと嫌いにならないよね？」
「...はい」
「いい子だね」
よしよしと頭を撫でられる。だってあんな真っ黒な目で問われたら頷く以外の選択肢ないじゃん。怖すぎるんだよ。
「拳ちゃんってヤンデレなの？」
「え？」
「さっきから怖いんだけど」
「Aのこと好きなだけだよ」
私のことをギューッと抱きしめながらそう言って笑う。
「...私も拳ちゃんのこと好きだよ」
「知ってるよ」
当たり前みたいにそう言うからなんかムカついてくるけど、変なことをしたらまた真っ黒な目になってしまう気がしてそのまま口を閉ざす。
.
「...そういえば」
──── もう俺ら5年になるよね？俺結構真面目に将来のこと考えたりしてたんだけどAは違うの？
「ねえ拳ちゃん」
「なにー」
「さっき言ってたの、なんだったの」
「さっきって？」
「将来のことがなんとかかんとか...」
「あー...忘れていいよ」
少し考え込んでからバツが悪そうに笑った拳ちゃんはバッグを持って 先出るよ、と手を振って出勤してしまった。
...もしかしてあれは、エイプリルフールの嘘...？
なんてお皿を洗いながらモヤモヤとするのだった。
Magic hour / kwmr→←もう知らない！ / fkr
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花鳥腐月(プロフ) - コメ失礼します🙇♀一作目から少し拝見したのですが、夢主ちゃんがkwmrさんを呼ぶとき名前＋さん呼びなの解釈一致すぎて震えました！！！！！陰ながら応援しております！頑張ってください💪 (2021年10月26日 18時) (
レス) @page13 id: ca02359df5 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - 山田嫁枠急募さん» 返信遅くなり申し訳ございません。説明欄にも記載している通り私の作品の夢主は全員固定の女の子です。そのため今のところtmrさんのお話を書く予定もありません。申し訳ございません。 (2021年8月18日 23時) (レス) id: cac5d3b9a3 (このIDを非表示/違反報告)
山田嫁枠急募 - はじめまして。いつも楽しませていただいてます。リクエストなんですがtmrさんお願いしたいです。できたらよろしくお願いします。 (2021年8月8日 1時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月12日 16時
