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JN「……A、」
「うわぁあ！！？？」
お皿を拭いているところに、すっと気配を消して、
彫刻王子がうつむいて立っていた。
1人考え事をしている間に人の気配を察知できていなかったらしい。
危うくお皿を1枚ダメにするところだった。
拭き終えたお皿を全て食器棚におさめて彫刻王子に向き合う。
「……どうか、なさいましたか？」
JN「……あのね、ごめんなさい、したくて、きた」
「…ごめんなさい？」
JN「僕、Aが、すっごく、すーーっごく辛い思いして働いてるのに、
僕、最初、心の中で、こんなちっちゃい子になにができるんだって、思っちゃったから……」
彫刻王子の口から出てきた言葉にびっくりするも、その顔を見て驚いた。
その大きな目に涙をうるうるためて、まるで泣くのを我慢している子供のようだったのだ。
ていうか、もう今にも泣きそう。
歳も身長も私よりもずっと大きい彼が、少しかわいらしくみえた。
「あ、いえ、あの、お顔あげてください、ね？」
そう言って顔を上げさせると、
ついに、大きな涙が、
ひとつぶ、ぽろり。
「ええぇ？なんで泣いちゃうんですかぁ…」
JN「だって、3ヶ月前なんて、めっちゃ最近なのに、
そんな最近に、
大事な大事な人を亡くして、
それなのに、Aが、
すごいがんばってお仕事して、
すっごく美味しいご飯作ってくれて、
宿題も頑張るし、僕、何してんだろって……」
またひとつぶ、またひとつぶ、
ぽろりぽろり涙を零しながらそう話す彼を見て、
ああ、この人は本当にいい人なんだなぁ、
他人の気持ちをとてもよく感じとる繊細な心を持っているんだなぁ、と思った。
なんだか私ももらい泣きしそうになったので私も必死に堪えながら、
持っていたハンカチで彫刻王子のとどめなく溢れる涙の粒を拭ってあげる。
背伸びしないと彼の顔にしっかり手が届かないのが悔しいところだ。
その様子を見て何か思うところがあったのだろうか。
未だにダイニングテーブルでフリーズしていたユンジョンハンとエルサが無言でこちらにやって来て、
JH「……変な態度とって、悪かった。」
JS「…知らなかったって言ったら言い訳になるけど、君の辛さの大きさを考えてなかった。ごめん。」
視線を外してそう言うユンジョンハンに、まゆを八の字にして謝ってくるエルサ。
……やっぱ、言って、よかったのかもしれない。
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ぎゅふん(プロフ) - haruさん» そうなんですね！ありがとうございます！続編も更新楽しみにしてます！ (2020年4月29日 20時) (
レス) id: a361e02bb8 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - なんか知らんうちにいっぱいありがたい感想がいただけててとっても嬉しい限りです！あと、ぎゅふんさん、設定を明記しておらず申し訳ありません！2016年ころの設定でお話を進めています！ご指摘ありがとうございます(o^^o) (2020年4月29日 16時) (レス) id: e5c57e4bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - お父さんの名前弟と全く一緒なんだけどwww (2020年4月29日 13時) (レス) id: 66717ee743 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅふん(プロフ) - ごめんなさい、質問です、00lineは今高1なのですか？日本だと19か20ですよね？年齢の基準が分からず…教えてもらえませんか？あ、読んでてとても面白かったです、更新待ってます！ (2020年4月21日 6時) (レス) id: a361e02bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 低身長なのが良きです！！凄く面白いし楽しみです！！これからも更新頑張ってください！待ってます！ (2020年4月21日 1時) (レス) id: 7e4806e875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウォヌさんとウフフアハハ | 作成日時：2020年4月19日 10時
