千年樹

第43話 ページ44

山崎「ふう、やっと着いた。ここなら落ち着いて話もできるかな。」

「ありがとうございます。山崎さん、原田さん。わざわざ迎えに来て頂いて……」

原田「ああ、何かあったらいつでも言ってくれ。こちらでも最大限対処する。」

　真選組屯所の一室。隊士の方々が普段使われている部屋から少し離れた部屋で、私達は話をすることにした。誰に聞かれているか分からないから、という理由で今回の配慮になったのだという。

山崎「……さてと。何から聞けばいいかな。君に質問したい事が多くてさ、整理しきれなくて。

そうだなぁ……。まず、例のミオとサヤっていう女の子達について聞こうかな。

Aちゃん、ミオとサヤって子、どうして君にあんなに執着してるの？」

「……２年くらい前から、私、鬼兵隊の幹部からストーカーされてるんです。その事をどこかから聞いたらしいミオとサヤが、私をつけ回してる幹部達と手を組んだらしくて。」

山崎「鬼兵隊の幹部が？ Aちゃんを？」

「ええ。……私の事をすごく気に入ったとかで。ミオとサヤが私に執着するのは、私に関する情報が欲しいからなのかもしれません。私を、なるべく早くに２人とくっつけたいからだと思います。」

山崎「うーん、そっか……」

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