77.最年長 ページ27
「〜です。よろしくお願いします」
「〜〜〜です。よろしくお願いします」
どんどん他の候補者の自己紹介が進み、
とうとう自分の番になる。
『山野Aです。よろしくお願いします。』
審査員「今回のオーディションを担当する、○○です。よろしく」
突然、挨拶をされ、戸惑う私。
審査員「山野さんさぁ、周り見て気付かない？」
『はい・・？』
審査員「皆若いよね？
君、25でしょ？」
『･･･何が言いたいんですか』
くすくすと小さな笑いが聞こえ出す。
審査員「なんで呼ばれたか分かる？
実はさ、
一応、年齢制限ギリギリの人もいれとか無いと、
スポンサーからいろいろ言われたりするんだよね〜」
『･･･っ』
それが書類選考を通った理由。
審査員「それに、何？あのデモ。
みんな歌ってたよ？君だけ発声練習？笑
ふざけるのもいい加減にしろよ」
10数人の中で私だけ立って、説教される。
なんで、
なんで、
私の周りの人が優しかったのだと知る。
傍から見たら、オーディションのデモに発声練習のみなんて、ありえない。
だって･･･まだ歌えなかったもん･･･。
先生も、「伝わる人には伝わる」って言ってくれたのに･･･。
先生、私の気持ち、
全然伝わっていませんでした･･･。
審査員「悔しい？
悔しいなら歌ってみなよ。
それとも発声練習する?笑」
悔しい･･･
歌いたい。
あの人のためにも、歌いたい。
『･･･歌います』
審査員「ふーん？笑
あ、他の子達ごめんね。
もう少しで終わるから、その後しっかり審査するから。」
私以外の候補者にニコニコしながら謝罪する。
私のほうにはさっさと帰れというような視線。
他のスタッフさんも何も言わない･･･。
これを歌ったら帰る。
こんな担当に頭を下げてまで受かりたくない。
先生･･HIROさん･･･ごめんなさい。
せっかくのチャンス、ダメにしそうです。
でも、最後に私の全力をぶつけたい。
信じてくれた人のためにも。
審査員「じゃあ、一応予定通り･･･
YUIさんの"Good-bey days"ね」
『はい。
･･よろしくお願いします』
ムカつく相手だけど、ぺこっと一礼し、
大きく深呼吸をした。
―歌える。
そう感じた。
♪〜
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結城(プロフ) - けいさん» けいさん、コメントありがとうございます！有難いお言葉までありがとうございます(*^^*)今後の予定はわかりませんが何かしら更新できるように頑張ります(^^) (2015年9月24日 17時) (
レス) id: 9bba7c65bc (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 完結ありがとうございます！ドキドキキュンキュンして、読んでいる間幸せでした♪ぜひぜひヒロインちゃんのデビューまでもみてみたいです！ナオトくんとのラブラブも。楽しみに待ってます(*^o^*) (2015年9月23日 21時) (レス) id: d22372d640 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - おみりゅうさん» おみりゅうさん、コメントありがとうございます！作品大好きなんてすごく優しいです♪更新頑張ります(^^) (2015年6月4日 18時) (レス) id: 9bba7c65bc (このIDを非表示/違反報告)
おみりゅう - 私が、初コメントデスネーこの作品大好きなので凄く嬉しいです。更新頑張ってください＼(^o^)／応援してます。 (2015年6月4日 17時) (レス) id: 940685a467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城 | 作成日時：2015年6月4日 7時
