飽きた 志摩side ページ6
陣馬さんに背中を押されてバランスを崩した後、伊吹に倒れ込んだA。
そんな2人を見て俺はモヤモヤ。
伊吹がタイミング良く避けたおかげ(…いや、元々コイツがAに噛みついたのが原因だからおかげでもなんでもなかった)か身長差で上手い具合に伊吹の胸にすっぽり収まっていた。
伊吹の言う通り、あのままだったら間違いなくキスの距離。
その体勢で動けなくなるAを見て更にモヤモヤ。
志摩「A？大丈夫か？」
「ダイジョウブデス」
志摩「…」
何故にカタコト。
陣馬「すまん、Aー！」
「もうっほんとですよ！気をつけてくださいね！」
陣馬さんには普通…。気のせいか？
伊吹「つーか最初から近過ぎるんだよ」
志摩「お前もお前だろ、伊吹」
伊吹「志摩ちゃんはどっちの味方なんだよ」
志摩「どちらでもない。
強いて言うなら8…いや9割くらいA派だな」
伊吹「そんなんでよくどっちでもないって言えたな」
伊吹が志摩サイテーっと睨む。
「志摩さん優しい！そういうとこ、好きです」
志摩「知ってる」
ふふっと笑ういつものA。
さっきのモヤモヤの正体はAにあんな表情させた伊吹に嫉妬だと気付いた。
「っえ？え…？！しっ、志摩さん？？？！」
Aの手を引いて自分の方に寄せる。
指でAの髪をすくってAと目を合わせたまま髪の匂いを嗅ぐ。
伊吹「あれ？志摩ちゃんなんか今日積極的じゃん？」
そんな
俺の行動にびっくりした表情のA。
目がまんまるになってる。
志摩「…可愛い」
「っえ？！今なんて言っ…？？！」
志摩「何でもない。
伊吹の匂いが付いてないか確認しただけ」
うっかり声に出ていた心の声を隠すようにそう言うと、
「からかわないでくださいっ、志摩さんのバカっ」
怒られた。
いつも好きだとかなんとか言っても本気の告白だとは思ってないし、本人も意識したことなんてないだろう。
だから、今だけでも意識させるくらい良いんじゃないか？
志摩「はいはい、悪かった」
Aの頬が少し赤くなっているように見える。
今はそれだけで十分。
ぽっと出の伊吹なんかに渡してたまるか、バーカ。
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結城(プロフ) - nartosasuke1010さん» コメントありがとうございます！コメントで感想頂けると本当嬉しいです(^^)続編の予定はありませんでしたが、楽しんでもらえるならちょっとお話考えてみようと思います(^^) (2021年4月3日 21時) (
レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 面白かったです！続編と志摩落ち見たいです！ (2021年4月3日 12時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！わっ、本当ですね！言われるまで気づきませんでした笑 どんなことでも嬉しいです(^^) (2020年11月24日 19時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 突然すみません…笑 KYボーイが完全にKY（ここのえ、よひと）かと思いました笑笑 すっごいくだらないことですみません笑笑 (2020年11月18日 0時) (レス) id: ce22831506 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 飴さん» はじめまして、コメントありがとうございます！修正させてもらいます(^^) (2020年10月4日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城 | 作成日時：2020年9月15日 16時
