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ふはっと笑った伊吹はすごく良い笑顔。
そんなこと思ったなんて口が裂けても言えないから、
伊吹の台詞は聞き流したフリをして、そのまましばらく無視していると伊吹が口を開いた。
伊吹「俺さぁ、昔だいぶワルくて」
「聞いてないけど」
伊吹「ひとりごとー。
Aは仕事してていいからさ」
「…」
伊吹「何度も補導されて、世の中つまんないし、好きになれなくてさ、何かもうすっげーやな奴だったのよ」
「…そうなの？」
伊吹「そうなの。ははっ、意外っしょ？
昔からきゅるきゅる〜っとか言ってねぇのよ。
あ、今はAだけだからね？」
「どうだか？笑」
つい、笑ってしまう。
伊吹「でもそんな俺をさ、真っ正面から受け止めてくれた人がいて、すっげぇ憧れた。
あぁ、俺もこういう刑事になりたいってそう思った。
だから…、」
「だから刑事になった？」
伊吹「うん、そう」
すごく嬉しそうで心があったまるような笑顔。
伊吹「ん？どした？」
「…伊吹の恩人に感謝しなきゃね」
伊吹「え？なんでAが？」
「今の伊吹に会えたのはその人のおかげでしょう？
それに、その人がどういう人か私は知らないけど、
すごく愛があって、一人ひとりを大切にしてくれる刑事さんだったんだと思うよ」
伊吹「え？なんで」
「だって伊吹は、そういう刑事になってるじゃん？」
伊吹の目がまんまるに開かれる。
「…伊吹？」
私が思ったことを伝えると、伊吹が片手で顔を隠しながら何か呟いた。
伊吹「あぁもうっ、そーいうのは反則だわ…」
「？何か言った？？？」
伊吹に聞くと…、
伊吹「Aが好きって言った」
その台詞と同時に伊吹の頭にチョップが落ちる。
志摩「言ってねぇだろ。寝言は寝てから言え」
伊吹「ってぇな、志摩！」
「志摩さん！起こしちゃいましたか？？」
志摩「いや、大丈夫。ちょうど目が覚めただけだから」
気を遣っていたのに、起こしてしまったかと思ったらそうではなさそうで安心する。
伊吹「頭を叩くな、そして俺とAの邪魔すんな！」
志摩「…A、俺邪魔だった？」
「いいえ全く。笑」
志摩「残念だったな、伊吹」
何か良くわからないけどこういう2人を見るのは面白い。
それを見て笑っていると、志摩さんに何笑ってんだと
笑われる。
改めて仲間っていいなと思った。
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結城(プロフ) - nartosasuke1010さん» コメントありがとうございます！コメントで感想頂けると本当嬉しいです(^^)続編の予定はありませんでしたが、楽しんでもらえるならちょっとお話考えてみようと思います(^^) (2021年4月3日 21時) (
レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 面白かったです！続編と志摩落ち見たいです！ (2021年4月3日 12時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！わっ、本当ですね！言われるまで気づきませんでした笑 どんなことでも嬉しいです(^^) (2020年11月24日 19時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 突然すみません…笑 KYボーイが完全にKY（ここのえ、よひと）かと思いました笑笑 すっごいくだらないことですみません笑笑 (2020年11月18日 0時) (レス) id: ce22831506 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 飴さん» はじめまして、コメントありがとうございます！修正させてもらいます(^^) (2020年10月4日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城 | 作成日時：2020年9月15日 16時
