九ちゃんの休日 ページ19
カタカタ、カタカタ…。
資料を見ながらPCをたたく。
九重「1人だと捗る…。
やっぱりあの人達煩すぎるな…」
先輩方を邪魔扱いするのは悪いけど、
まだ新人の自分は分からないことをしっかり調べて身に付けたい。
それとAさん。彼女を見てるとモヤモヤする。
…なんでかな。
そういうこともあって休日を1人、分駐所で過ごすことにした。
コツ、コツ…
誰だ？
歩行音からして女性っぽいけど…。
九重「誰かいるんですか？」
「あれ、九ちゃんじゃん」
誰だ。
こんな女性知らない。
なのに何で馴れ馴れしく九ちゃんと呼ぶのか。
全く理解できない。
九重「…すみませんがどちら様ですか？
ここは部外者は立ち入り禁止です。
一般の方は署の総合案内に行ってください」
「は？九ちゃん、私だよ？」
九重「…は？」
よく聞けば、聞き覚えのある声。
というか、俺を九ちゃんと呼ぶ女性はあの人しか…。
九重「Aさん…なんですか？」
「せいかーい！そんなに分からない？」
九重「分からないも何も、別人ですよ」
ふふふと笑う彼女はいつもと違うメイクにヘアスタイル。
前に事件で変装したとは聞いていたけど、
実際に見るのは初めてだ。
九重「…女は化粧でわからん」
「ん？何か言った？」
九重「いえ、何も。Aさんも調べ物ですか」
「いや、忘れ物。…あ、やっぱりここだ」
ほら、とスマホを手に持ちアピールする。
「面倒だけどないと困るし取りに来たら、九ちゃんいるからびっくりした」
九重「いつもはできないことをと思いまして」
「私らが煩いからでしょ、ごめんね」
九重「…まぁ、はい」
「ふふっ、正直でよろしい。笑」
そうやって笑う姿はいつもとまた違う表情で、
知らない人と話しているような気になってくる。
Aさんが隣に腰掛けてPCを覗き込んできた。
九重「…帰らないんですか？」
「え？帰って欲しいなら帰るけど」
九重「どちらでも構いませんけど、落ち着かないのでちょっと離れてもらって良いですか」
「落ち着かないの？」
…失言した。
「ねぇ、何で落ち着かないの？？」
ニヤニヤしながら俺を見る。
こういう所は少し志摩さんや伊吹さんに似ている気がする。
九重「…知らん人とおるみたいで落ち着かん」
「ふふっ、そっか？」
ごめんね、と笑うAさんは何故か嬉しそうだった。
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結城(プロフ) - nartosasuke1010さん» コメントありがとうございます！コメントで感想頂けると本当嬉しいです(^^)続編の予定はありませんでしたが、楽しんでもらえるならちょっとお話考えてみようと思います(^^) (2021年4月3日 21時) (
レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 面白かったです！続編と志摩落ち見たいです！ (2021年4月3日 12時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！わっ、本当ですね！言われるまで気づきませんでした笑 どんなことでも嬉しいです(^^) (2020年11月24日 19時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 突然すみません…笑 KYボーイが完全にKY（ここのえ、よひと）かと思いました笑笑 すっごいくだらないことですみません笑笑 (2020年11月18日 0時) (レス) id: ce22831506 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 飴さん» はじめまして、コメントありがとうございます！修正させてもらいます(^^) (2020年10月4日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城 | 作成日時：2020年9月15日 16時
