君のせい

4.お誘い ページ4

『ほんとに本物？』

直人「本物だけど、どうしたら信じるかな？笑」

「香奈、失礼だよ！」

とか言いながら明らかにテンション上がってるはっちゃん。


直人「この間は本当に偶然で、たまたまこのお店探してて。
そしたらこっち方向から来た君に道を聞くことにしたわけ」

『そうだったんですか･･･』


「NAOTOさん！私、坂口葉月と言います。
こっちは山野香奈です。私たち、というより、香奈が大ファンで･･
だから、この放心状態は理解してあげてください。笑」

直人「なるほどね。笑
改めまして片岡直人です。三代目JSBでパフォーマーやってます。
この間はどうも、香奈ちゃん」


驚きと緊張で声が出ない。
何か言いたいけど口をパクパクさせるだけの私を見て笑うNAOTO。


直人「そう、その顔！笑
魚みたいでうける！！笑」


『さ、魚･･･(TT)』


憧れの人に魚なんて･･･
悲しすぎる。


「香奈？落ち込んでるとこ悪いけど、笑」


笑った、今この子笑ったよ!泣


「私、この後用あるから･･･」

『え、帰るの？？！今日、オールでカラオケって約束･･』

「ごめん！悠くんから連絡あって、明日仕事で会えないから今日会いたいって･･･」


なんてこった。
･･･リア充爆発しろ。


『わかりましたよー1人で行くからっ！
はっちゃんは悠さんとラブラブしてくださーい』


直人「あの〜･･･」

『ちょっと黙ってて』

直人「はい･･･笑」



「香奈ー今度埋め合わせするから、ね？」

『･･･セブンのチョコケーキ』


直人「(コンビにスイーツで良いんだ･･･笑)」


「はいはい、じゃあね？
NAOTOさん騒がしくてすみません、お会いできて嬉しかったです！
あ、あの、最後に握手してもらっていいですか？？！」

結局どこまでもミーハーなはっちゃん。
それに笑顔で答えるNAOTOさん･･･素敵過ぎる･･･



「じゃあ、香奈、ほんとに行くなら気をつけてね！」

『はーい。バイバーイ』


そうして残ったのは私と･･･NAOTOさん。


直人「なんか･･･静かだね」

『へっ？！あ、はい！』

直人「俺、明日午後からで暇なんだよね」

『そうなんですか？日曜もお仕事って大変ですね〜』


直人「暇なんだけど」

『芸能人の方でも暇ってあるんですか？
誰からか連絡来てずっと遊んでいるのかと･･･』

直人「そんなわけないじゃーん。
で、暇だからさ、遊び行くよ」

『え？』

そう言ってNAOTOさんは支払いを済ませて私の手を取った。

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