君のせい (ページ27)

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27.決定ページ27

エレベーターを降りて入った部屋は
ドアを見るだけで分かる。
高そぉ～なお部屋。

直人「どうぞ～」

『おじゃま、します』

直人「はーい。あ、スリッパ使ってね」

良いにおい･･･ルームフレグランスってやつかなぁ？

さっと足元に置かれたスリッパですらセンスを感じられる。

『すごい、』

直人「ん？」

『凄い素敵な･･･部屋ですね』

直人「そう？ありがと」

さらっと出るキラキラ童顔スマイルがまぶしい。

通された部屋をパタパタと駆け回る。
リビングダイニング、お風呂、トイレ。(全部おしゃれ。何がって全部)
そして、

直人「ここ、一応空き部屋。
香奈ちゃん次第では君の部屋♪」

『広･･･っ』

私の部屋のリビングくらいある。
その現実が悲しいけど、これが自分の部屋になるなんて凄すぎる。
私の荷物置いてもまだまだ余裕なくらい。

直人「どう？気に入りました？お嬢さん」

『茶化さないでくださいよ～･･･。
こんな素敵な部屋気に入らないわけありません！』

直人「じゃあ、俺と住む？」

『ほんとにいいんですか？』

直人「ついさっきHIROさんからも許可貰いました～
だから、安心して引っ越しておいで♪
そのかわり、俺とのルール守ってね」

そう言ってスマホを持ってアピールする直人さん。

いつの間に電話かけたのかな･･？
HIROさんからの許可もおりたみたいで、直人さんは「大丈夫！」と言ってくれている。

私、人生の運使い果たしてるんじゃないかな。
恵まれすぎてやばい。

『ありがとうございます！
よろしくおねがいします』

こんな感じで直人さんと私の3ヶ月間の同居生活が始まることになりました。

直人「荷物はどうする？」

『実は、ほとんどまとめてあって･･･家具も必要最低限しか手元に置いてないです。
今週中に新しい場所見つけるつもりだったので』

直人さんは驚いた表情で

直人「香奈ちゃんって見かけによらず凄い行動力だね。笑
じゃあ、これから出来る範囲で引越しする？手伝うよ」

と笑ってくれた。