君のせい

13.片岡さん ページ13

直人「行こう、俺と一緒に行こう」

『え？』

直人「俺のこと、利用しなよ」




そう言って、NAOTOさんは私の手をとって笑う。

直人「だまされたと思って何も言わずに付いてきて」


『あの、』


直人「何も言うなって、悪いようにはしないから」




私が大好きな笑顔。
キラキラ童顔スマイル。

テレビで見るNAOTOじゃない、






片岡直人の笑顔。


そんな気がして、思わず





『か、片岡さん･･･？』


そう、呼んでいた。




直人「やっと"片岡直人"になれたかな？笑
"直人"って呼んで」


『な、直人さん･･･』

直人「はーい♪じゃあ行くよ」

『あ、あの』

直人「行けば分かるさー行かねばならぬ！ってやつ！笑」



･･･ん？
急に変になった。
ふざけてるのかな？この人。笑



直人「ふざけてないから、大丈夫。
俺がいるから、辛かったときは支えてあげるよ♪(ウインク)」


『っ･･･はい！』




言ってることは滅茶苦茶だけど
この人は今からチャンスを掴む、チャンスをくれた。
私の緊張を解す為に笑顔もくれた。



直人さんの為に頑張ってみよう。
そう思っている自分に気付かないフリをした。




そして連れて来られたのはあの有名な事務所。
彼らの、EXILE一族が所属するLDH。



『直人さん、私、実はミーハーで三代目くらいしか知らなくて･･･』

直人「ん？そうなんだ、じゃあ、知らない人は知らないって顔してていいよ。笑」

『いや、さすがにそういう事するわけには･･･』

直人「来た目的が違うじゃん。大丈夫」

『はぁ･･･』




ちょっと不機嫌にされるかと思ったのに
意外とご機嫌そうな表情に拍子抜け。

でも初めて足を踏み入れる事務所はオーラが凄くて圧倒された。

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