2.道案内 ページ2
男「すみません、ちょっといいですか?」
『はい?』
突然声をかけられてビクつく私。
知らない、男の人。
男「この店行きたいんだけど、知ってます?」
『あ、はい・・・』
男「突然で悪いけど、時間あったら案内してもらえないかな?」
そう、知らない男の人・・・でも、
何、この人・・・いきなりだけどちょーかっこよくない??////
き、来たーーーーーー!!!!
私にこんな出逢い(?)が来るなんて・・・真面目に会社員してて良かったーーーー
どことなく、NAOTOさん似だし・・・
男「あの・・・?」
『あ、すみません・・大丈夫ですよ♪
ついさっきまでいたお店だったのでびっくりしただけで』
男「そうなの?良かった。じゃあ、よろしくね」
そう笑う素顔は良く見えない。
マスクしてるし、眼鏡だし・・・うーん、春だし、花粉症?
そう考えながらじーっと見つめる。
男「ねぇ、ここから近い?どのくらいかな?」
『えっと、歩いて10〜15分くらいですよ』
男「まじか、結構歩くね!」
『そうですか?』
10分歩くのが嫌とかありえない。
私のNAOTOさんはそんなことで愚痴言わないもん。
ってことは、やっぱり本人じゃないか〜残念。
そして、いつの間にかこの人敬語無くなってるし。
馴れ馴れしいなぁ・・・(--;)
と言ってもやっぱりイケメンだろうな〜・・・
とりあえず、今日はイケメンに出逢えただけではっちゃんとの話のネタ出来たしいっか。
『そろそろですよ、あの信号渡ったら、すぐです。
看板も出てるのですぐ分かると思います』
男「そうなんだ、ありがとう。助かったよ」
『いえ、知ってるとこだし、大丈夫です♪じゃあ、私はこれで』
と言って、頭を下げて来た道を戻ろうとした瞬間、
男「危ない!」
『え?』
強く引かれる腕。
ちょっと痛いくらい。
そして目の前を通っていく自転車。
男「ったく、ちゃんと前見てけよ」
『っ///////』
ちっと聞こえた舌打ちなんてどうでもいい。
何コレ、ドラマ見たい!
私、イケメン(仮)の腕の中に納まってる。
男「大丈夫だった?急に引っ張ったりしてごめんね。
痛かったでしょ?・・・気をつけてね」
ぽんぽん・・・
頭ぽんぽん・・・!
『〜//////////(口をパクパク動かして声が出ない)』
男「じゃあ、俺行くから。お礼ってわけじゃないけど・・・
もし次会うことがあったらご飯でも奢らせてよ♪」
そう言って彼は信号を渡って行った・・・。
私は赤面で動けないまま…。
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結城(プロフ) - 雨杏さん» ありがとうございます♪更新頑張ります! (2015年5月19日 2時) (レス) id: 9bba7c65bc (このIDを非表示/違反報告)
雨杏(プロフ) - 続きが気になります! (2015年5月18日 15時) (レス) id: 5ba2dd7b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結城 | 作成日時:2015年5月8日 18時