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韓国の子たちは皆かわいくて、
大人っぽくて魅力的で、
ずっと憧れだった。
韓国の友達にも日本人だなんてわかんないっていわれるくらい韓国語を勉強して。
もう大学生なんだから好きにさせてと親の反対を押しきってスタートした韓国での生活。
一度はすんでみたい。そんな長年の夢が現実になった。
まぁ、なんていうんだろう。
キラキラな夢なんて儚いもので。
そんな期待はすぐに裏切られた。
いや、正確にいうと"韓国生活"に裏切られたわけではないのだけど、私目線からすればこの生活すべてが絶望だった。
ルームシェアという形ではじまった3人との生活は、中々に凄まじいものだった。
最初こそ最高だった生活はだんだんと距離が空いていき、いじめと呼べるほどじわじわと少しずつ変化していった。
あとから知ったことに、リーダー格のような子が反日だったらしく、
すべてがそううまくいくわけではないのは重々承知の上だったが、
朝から夜まで続く先が見えないこの毎日に耐えられなかった。
だから逃げ出した。
最低限の荷物だけ持ってとりあえず逃げたかった。
まだ始まって半年なのにねって思われるかもしれないけど、私にしてはよく耐えた方だ。
4年もこれが続くくらいなら先に逃げ出した方がましだ。
"やっと自由になれた"
そう思ったのも束の間。
いくら韓国が好きだからといって、電車や場所全てを記憶しているわけもなく。
とりあえずどこにいけばいいのかとネットサーフィンを始める。
そんな中飛んできた黄色の広告。
[HYBEオーディション ビジュアル部門]
そんな大きい文字と共に、5人のアイドルかモデルかの若い男性の写真。
....いくら容姿に自信があってもこの5人みて応募できる人なんているのかな
まぁ私には関係のないことなんだけど。
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作者名:姜 | 作成日時:2021年8月4日 23時