小、中学生 ページ4
スイミングスクールで友達になった一つ年上の男の子、K君。
彼について特に重要なことはないのだが、一つ気づいたこととしては自分が、年上の方が好きということくらいだ。
ネタバレとして言うがこの後、現在も含めて2回好きな人が出来るわけだが3人とも年上なのだ。
なんと同じ学校だったK君だが年上だから当然先に卒業する訳で。
だから卒業する少し前に勇気を出して告白するも返事もなく、自然消滅という形で終わった。
さすがにちょっと、落ち込んだね。
それにしても酷い奴だった…。
年下の女の子(笑)が勇気を出したのに返事すらくれない、目も合わせてくれない。
それでも男か！！
って今の私なら言ってしまいそうだ。
小学生では大分引きずっていたが中学生の冬頃、ようやく吹っ切れた。
要するに、二人目の好きな人が出来たってことだ。
しかしまぁ本当になんでこんなに自分から苦しむような恋愛をするんだろうか。
不憫なことに、私はバスケ部の顧問の先生を好きになってしまったのだ。
「どこが好きなの？」
バレてしまった人には必ずされる質問だった。
きっと二つの無意識的な好奇心から来る質問だろう。
一つ、何故先生を好きになったのか。
二つ、“あれ”のどこがいいのか(笑)。
ご察しの通り、顔がすこぶる悪い。
たしか中１の1月頃から気になり出して好きだと気がついたのは中２の初夏くらいだっただろか。
結局、私は卒業するまでその先生がずっと好きだった。
最後の部活、所謂お別れ会の前日、気持ちだけでも伝えようかと悩んだ。
事情を知っている人は背中を押してくれた。
伝えずに後悔するな、って言ってくれた。
ただ一人だけ、
「×××はスッキリするだろうしいいかもだけど、先生は？伝えた結果先生が生徒との関わり方とかに悩むかもよ？」
と言った。
その子の言葉は私の2年間を犠牲にするものだったけど、
好きだからこそ困らせたくなかった。
何より、生徒に積極的に関わっていく先生が好きだった。
結局気持ちは伝えなかった。
家に帰るまでわざと人気のない道を選んで泣いた。
本当に本当に苦しかった。
2年間分の気持ちと、伝えなかった後悔と、伝えなかったことへの安堵とでぐちゃぐちゃだった。
現在は吹っ切れているが、もう少し大人になって、思い出が新鮮じゃなく懐かしいになった頃に笑い話として話したい。
中学生の貴重な2年間はきっとそれで無駄じゃなくなるだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アレン - 蒼井飛鳥さん» コメントありがとうございます。面白いって思っていただけて嬉しいです！なかなか更新が出来ない状態ですが、これからもよろしくお願いします。 (2018年3月17日 8時) (
レス) id: 418e54c30c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井飛鳥(プロフ) - コメント失礼します。私もバイで、同じような方がいるかと占ツクを彷徨っていたらこの作品に出会いました。とてもわかりやすくて、こんなこと言ったら何ですが面白かったです。応援しています！ (2018年3月14日 6時) (レス) id: c15e0519de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アレン | 作成日時：2018年1月17日 7時
