医療彼女と病弱彼氏。 (ページ8)

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涼side

何度か水を押しこまれ吐きそうになる
涼「が・・っごほっ・・おえっ・・もう・・いいっ」
葵「吐けます？」

頷くと葵はゆっくり体を便器にかがませる
涼「おえぇええっごほっ」
葵「1人の方が楽ですよね。ドア閉めておきますから何かあったら呼んでください」
葵がドアを閉める

今までも、こんなことはよくあったが、ここまでひどいのは久しぶりだ
涼「ごぼっ・・おえええっ・・んっ、うえええっっ」

吐きすぎて頭がくらくらする。
倒れそう。ヤバい
それでも嘔吐はおさまらずビシャっっという音が響く

涼「おえっ・・あがっ・・あお・・っい・・」

葵side

トイレの扉の前で待っているとかすかな声だが私を呼ぶ声がした
葵「だいじょうぶですか？」
ドアを開けると涼君が覆いかぶさる形で倒れこんできた。

葵「えっ！涼君？」
意識がない。ヒューヒューという荒い息遣いだけが聞こえる。
過呼吸になってしまったのであろう
このまま起こさなければきっと危険だ

葵「涼君！苦しいけど、起きてください！」
体を揺さぶり続けるとうっすらと目を開けた

涼「ﾋｭｰﾋｭｰ・・っあ・・ｾﾞｪｾﾞｪぐっ・・ｵｴっ」
葵「鼻から吸って口からはいてください。ｽｰﾊｰ」
涼「ﾋｭｰ、ｵｴっﾋｭｰガﾊｯ」
呼吸もままならないようなので涼君を背負い部屋に向かう

ベッドに乗せ、急いで酸素マスクをつける
涼「ﾋｭｰﾋｭｰ、ぐっ・・おえっ」
少しずつだけど徐々におさまってきた

意識はもう、ない
寝ている間に、体の吐瀉物をふき取ってしまおうと、洗面所に向かった