番外編 まだ知らぬ病 1 ページ40
桜舞い散る校舎。
去年は新鮮に思えたが、今年は思ったより特別に感じない。
…でも進学したんだなって実感は少しだけする。
早速、今年の自分がどこのクラスになっているか確認するため人混みに紛れようとしたときだった。
？？「…ねぇ、そこのあんた」
A「…？」
？？「…俺がどこのクラスか代わりに見てきてくんない？」
A「…はい？」
突然声をかけられたかと思えば、何故かそんなことを頼まれる。
訳がわからず聞き返すと、「Yes」と捉えられたようで名前を言われる。
さくさ「…さくさきよおみ、探してきて」
A「………わかりました」
…そのマスクをした彼はかなり背が高いので、正直自分で見たほうが早いのでは？と思いながらも、受けたと思われる返事をしたため断れず見に行く。
人混みに混ざり、各クラス表見ていくとそれっぽい当て字の名前を見つける。
『佐久早 聖臣』
…これかな。
A「…2年4組、」
そうであろう名前と、クラスを再度確認して少し離れた彼の元へ。
A「恐らく…2年4組かと」
佐久早「恐らくって…ちゃんと見たの？」
A「すいません、当て字がわからなかったので…名字、人偏に左、ひさしぶりの久、はやいの早で合ってれば間違いはないです」
疑り深いのか、私を睨みながら確認する。
口頭で名前を言われたので、先程見た当て字っぽい名字の漢字を私が説明すると、
佐久早「………それであってる、どーも」
それだけ言うと、人混みを避けて教室へ入っていった。
変な人だなぁ…、なんて思っていたら後ろからどつかれる。
…こんなことするのは1人しかいない。
A「ぐえっ…ちょ、音花…？いつの間に来たんですか…」
音花「だってなんか話してたんだもん、それより！今年も同じクラス！」
A「あっ、ほんと？どこですか？」
音花「2年4組！」
A「……、」
…さっきの人と同じクラスだったのか。
頼まれたせいか、自分がどこのクラスか見るのをすっかり忘れていた。
音花「…？ どうかした？」
A「…いえ、今年も一緒に体育祭とかやりましょうね」
音花「当然！！」
音花と笑い合うと、私達も教室へと向かった。
…たとえ、さっきの彼がクラスメイトになろうと、私には関係のないことだ。
今年も去年と変わらず、私に必要以上に関わることなんてないのだから。
＊
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氷水(プロフ) - 不協和音さん» 修正しようと思ってます！44巻も出たし、佐久早くんが先輩に対して「ちゃんと敬意はらえるんだこの子っ！！(超失礼)」とかの態度とかもわかったので、続編出るまでお恥ずかしいですがこのままお待ちくださいませ…(笑)ご指摘と素敵なコメントありがとうございます！！ (2020年8月13日 20時) (
レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - 不協和音さん» おわーっ！コメントありがとうございます！！久々にほめられて舞い上がっちゃいます…！！質問なんですが、これ書いたのが2020/2月でして、本誌で飯綱くん出たばっかで名前とセッターと主将しかみてなくて、3年なの見落として書いてます…(笑)続編出す際に一緒に→ (2020年8月13日 20時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
不協和音(プロフ) - 面白くて読ませて頂いてます！あの、質問なのですが…飯鋼君は2年生設定なんですか？？ (2020年8月13日 18時) (レス) id: a4ec8b23ee (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - チベスナさん» 2でのご意見ありがとうございます！他の作品に比べて、私の書く小説の佐久早くん大人しいですけど…好きになってくれたのであれば本望です…！！もっと好きになる呪いをかけておきますね… (2020年4月24日 21時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - 夕妃さん» ご意見ありがとうございますー！佐久早くんを好きになってもらうはずが私まで…！？へへ、ありがとうございます！応援に応えられるような作品になるよう、頑張らせていただきますー！！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷水 | 作成日時：2020年3月26日 17時
