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佐久早「お邪魔します…」
A「多分誰もいないので、言わなくてもいいですよ」
佐久早「いや、普通言うだろ」
A「…、そうですか」
「でも握手はしないんですね」、なんて口からこぼれそうになる。
家に上がるなり、きょろきょろと周りを見渡す彼。
…そして一点をしばらく見つめていたかと思えば、その先を指をさす。
佐久早「…なにあれ」
A「…？ 私の部屋の隣ですか？」
佐久早「…多分そう、あの頑丈な扉」
A「地下です。近所迷惑にならないよう、そこで演奏します」
佐久早「…へぇ」
A「あ、洗面所はこっちですよー」
手招きをして、彼を洗面所へ案内する。
マスクを下げ、手洗いうがいをきっちりしてから居間のソファへと腰を下ろす彼。
そして、潔癖症だと言われている彼の評価は一言。
佐久早「…及第点」
A「あはは、褒め言葉として受け取っておきます。なんか飲みます？」
佐久早「いい、それより説明」
…今回の試験合格には素直に喜んでおくこととしよう。
そう思いながら、先日のことを掻い摘んで話す。
A「…と、まぁ…気持ち的には無理だと言ってましたが、今後関わってくることはないかと思います」
佐久早「………なんか随分とあっさり信じるね、色々言ってたくせに」
A「そりゃ自分の目でしっかり見ましたからね…音花とも意見合いましたし。…少なからず、誰かさんみたいに名前まで覚えられないほど見てないわけではないので」
佐久早「………悪かったって」
相変わらず疑り深い彼だが、気持ちはよくわかった。
しかし、少し話しただけでも彼女の非の打ち所の無さは明らかで、否定せざるを得なかった。
薄く笑った私の言葉に、流石にばつが悪そうな彼。
…せっかくだし、もう少しからかってみようかな？
A「…ところで、私の名字覚えました？」
佐久早「………」
A「………」
佐久早「………」
A「はい、もう結構です」
しばらくにらめっこしたあと、佐久早くんが観念したかのように横に目線を逸らしたのでここまでとする。
また次回、覚えてることを期待しましょう。
＊
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氷水(プロフ) - 不協和音さん» 修正しようと思ってます！44巻も出たし、佐久早くんが先輩に対して「ちゃんと敬意はらえるんだこの子っ！！(超失礼)」とかの態度とかもわかったので、続編出るまでお恥ずかしいですがこのままお待ちくださいませ…(笑)ご指摘と素敵なコメントありがとうございます！！ (2020年8月13日 20時) (
レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - 不協和音さん» おわーっ！コメントありがとうございます！！久々にほめられて舞い上がっちゃいます…！！質問なんですが、これ書いたのが2020/2月でして、本誌で飯綱くん出たばっかで名前とセッターと主将しかみてなくて、3年なの見落として書いてます…(笑)続編出す際に一緒に→ (2020年8月13日 20時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
不協和音(プロフ) - 面白くて読ませて頂いてます！あの、質問なのですが…飯鋼君は2年生設定なんですか？？ (2020年8月13日 18時) (レス) id: a4ec8b23ee (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - チベスナさん» 2でのご意見ありがとうございます！他の作品に比べて、私の書く小説の佐久早くん大人しいですけど…好きになってくれたのであれば本望です…！！もっと好きになる呪いをかけておきますね… (2020年4月24日 21時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - 夕妃さん» ご意見ありがとうございますー！佐久早くんを好きになってもらうはずが私まで…！？へへ、ありがとうございます！応援に応えられるような作品になるよう、頑張らせていただきますー！！ (2020年4月24日 21時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷水 | 作成日時：2020年3月26日 17時
