お皿洗い . ページ4
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ちょっと離れたキッチンのカウンターから、目が合うと腕まくりしながらにこってする。
私はソファの上で、缶チューハイを飲んでるのにハマくんはいつもみたいにお皿洗い。
たまには、私がやるのになぁ …。
「 ハマくーん。代わろうか〜？洗うのー 」
「 ええから。そっちでお酒飲んどきー 」
お皿を洗いながらそう言うから、缶チューハイをテーブルに置いて駆け寄ると。
「 … も〜(笑) あっちおれってー 」
「 いいの、やらせて 」
「 やだ。ほら、あっち！」
手は洗剤であわあわだから、おっきい体でぐいぐい押された。
ぜったい手伝わせない気だな …。
「 一回、皿割って怪我したやろ？もう危ないから 」
「 あれはたまたまじゃん。ちょっと滑っただけだよ 」
「 怖いねんもん。そのほっそい指から血でんの 」
「 ちぇ、分かりましたよーだ 」
… でもハマくんがお皿あらってる間、何にもすることないや。
ひま。
カチャカチャとお皿を洗う後ろ姿。
プシッ。
「 うをっ！やめろやー (笑) 」
「 へへ、ごめん。なんかやりたくなった 」
「 手出せへんの辛いなぁ 」
「 もっとしてもいい？」
「 やめて 」
人差し指で脇腹を狙ったら、あたりまえのように怒られた(笑)
でもやめてって言われると、やりたくなるよねえ。
うりゃ。
「 … っ！ もー！Aええ加減にせえ！」
「 きゃー…！ハマくんが怒るー (笑) 」
ジャーっと水で手の泡を洗い流すから、危険を察知してソファまで避難。
タタタッ
「 こらぁ、待てっ 」
「 … 逃げろ〜 」
ぎゅむ。って、すぐに捕獲された。
まだ水滴のついた血管の浮き出た腕が、ぎゅーっと抱きしめる。
「 (笑) 」
「 何わろてんねん、おらっ(笑) 」
「 捕まえんの早くない？ 」
「 あんまり走らせると、Aが転ぶかもしれんから 」
「 また、心配かい！」
「 … もー 今日はこのままお風呂連れてったろー 」
「 え、え？ ちょっ…ちょ、」
抱きしめられたまま抱えられて、冷えた廊下を移動した。
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作者名：ましゅ | 作成日時：2020年10月24日 19時
