愛してるよバイバイ。4 TH (ページ24)

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…

『？』

席を立って机の上の伝票を取ろうとした手を、

ジョングクの手よって

阻止されるように掴まれた。

そして、

「僕が何の為に帰ってきたか分からない？」

「ん？笑」

知りたいでしょ？って言っているかのように

ジョングクは首を傾げて私にそう言った。

『知りたいけど…………、じ「時間がないって言うなら行きながら話そうか？」』

『いや、エスパーかよ』

私が真顔でツッこむと

相変わらず

ジョングクは、くしゃっと笑い

私の手を離したかと思えば、代わりに伝票を持ってレジへと向かっていった。

なんとなく、逞しくなったその背中を

ボーっと見ていたら

「もしかして見惚れてる？」

って振向いてニヤッとされた。

「じょーだん(笑)

払っとくから、これ持って先行ってて。」

そう言って、その場から何か光るものを私に向かって投げ渡してきたジョングク。

私がそれを受け取ったのをみて

ナイスキャッチ！とか喜んでるけど

『うわっ…高級車……………』

見ると、それは高級車の鍵

(見れば分かる高いやつやん………。)

…

…

『うわぁ………(引いてる)』

鍵もらって先行っててなんて言われた時

ジョングクの車わかんないって言おうとしたけど、そんな心配いらなかったよね。

「あれ、ヌナどうして吊っ立ってるの？乗ってればよかったのに」

『いや、うん、そうなんだけど、、、、』

こんな街なかの普通車だらけの場所に

一台だけ黒光する高級車あったら

そりゃジョングクのだわ。

「どうぞ？」

なんて、普通の顔でドアを開けてエスコートしてくるから私の幼馴染のジョングクは、なかなか罪深い子だと思う。

2人してシートベルトをつけて

「じゃあ行こうか」

と、ジョングクがハンドルを握って私たちは目的地へと向かった。

『あれ……、

私、ジョングクに何処行くか教えてないよね？』