Those who create the future 参～誇り高き未来へ～ (ページ13)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:11,761 hit

１１５ﾍﾟｰｼﾞ迫る時間ページ13

『むー？やっぱり何だか寒いよね……あれ、もしかして私がおかしいのかなあ……』

そんなはずは無い。ここはエジプト、むしろ暑いはずなのに寒いと感じるのは明らかにおかしい。なら、有り得る可能性は……

『新手のスタンド使い……？』

そう思い、川へと近づいていく。そこには1人の男の子が犬を抱えて泳いでいた。

『………ん？……！イギーっ！？』

「お、お姉ちゃんこの子の飼い主？この子僕のチビとブチを襲った鳥にずっと追いかけられてたの！！ひ、酷い怪我だし……早くお医者さんに見せないとっ……」

男の子はわんわんと泣きながらイギーをAに渡した

『ありがとう……君のおかげでこの子も助けられるよ………本当にありがとう……』

「うんっ……」

『あとは私に任せて……はい。体拭いて……風邪ひくよ』

「？う、うん……」

あれ？お姉ちゃんどこからタオル出したのかな…

『さて……』

ゆっくり深呼吸……いつものように…………

『…………っ』

「……？」

その時、少年には彼女が光り輝いて見えたそうだ

暖かく……優しい………包み込むようなあの太陽のように……

「あ、あの……」

『どうしたの？』

「えっと……その…………」

”Aっ！？”

『……？……あ………』

お姉ちゃんの名前？綺麗なお名前……

「お姉ちゃん、その子をよろしくね！！」

『うん！まかせて！』

男の子はその場から去っていった

☆☆☆☆☆

とても久しぶりな声が聞こえた

『典明君……！』

「お久しぶりです。詳しいことはあとで聞きます……まずはイギーを」

『うん！』

彼の後ろにはいつものあの人達がいた

きっと彼らが彼を連れてきてくれたんだろう

☆☆☆☆

その後、イギーはスピードワゴン財団によって何とか助けることが出来た

どうやら彼はとんでもない場所にたどり着いてしまったようだ

いつもはぷいっとしてAの膝にはのらないのだが今日は大人しく膝上で寝ているようだ

『……よかったよイギー。いつもならこんなことしないのにえらく大人しいわね……』

「(お前に助けられたからな……ちょっとは愛想振ってやる……これっきりだけどな)」

何か言いたげなイギーをよしよしと撫でながらAはニコリと笑った

「……それでA、ジョースターさんたちは……？どうして君が1人だけ……」

『あっ』

忘れてた……忘れてた忘れてたーっ！

A、ここに来て連絡をとっていないのを思い出す