少女の囁き ページ6
『前日、家に帰る途中で、小さい女の子に話しかけられた。
「此方に来て?」と_。
私は言われた通りその子について行った。
すると、いきなり視界が真っ暗になった。
そして、突然怖い幻覚を見た…。
その幻覚はもの凄く怖くて、私は気絶してしまった…。』
書き込みには、そう書かれていた。
私達は一旦パソコンの画面から目を逸して、考察を始めた。
そして、約数秒したところで話し合いを始める。
「一体、何が目的なんだろう…」
トウマは手を顎に添えて言った。
何かしら目的があって行ったのだろう、と思っているのだろうか。
それに、今までだって目的はあったんだ。今回もあるに決まってる。
でも、私には何も思いつかない。
「もしかして、その少女の姿は人を誘き寄せる為で、そして誘き寄せた人を…」
お決まりの謎に怖いアキノリの考察が始まった。
多分、今回もその予想は当たらないだろう。
「を…?」
トウマはアキノリの方を向いて言う。
珍しい…。何時もは興味無さ気なのに。
すると、アキノリの表情が変わる。
先程までとはまるで違う。
「続きが思いつかない…」
そういう事か。
私とトウマは苦笑いを浮かべ、また考える。
「考えるより、聞いた方が早いと思うよ」
トウマはそう言った。
確かに、そう考えるよりも、目撃者に聞いた方が良い。
その方が、より事件を早く解決できる。
そして、私達は一旦聞き込みに行き、そこから解決させる事にした。
そういえば、やけに今日は静かだなと思った。
今日は二人とも用事あったんだっけ…。
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白波凛(プロフ) - 突然の長文コメント失礼します。幼馴染の死という重いテーマですがこちらがもらい泣きするほどナツメちゃんの気持ちが伝わってきました。文も見やすく纏めてあっていいと思います… (2019年6月5日 7時) (レス) id: 71ad0170cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅華-Kureha- | 作成日時:2019年4月19日 23時