妖怪探偵団 ページ5
*
私は事務所?というのだろうか…。其処に来た。
ドアを開けて中を見ると、トウマとアキノリが駄弁っているのが分かった。
「こんにちわー」
私は靴を脱ぎながらそう言った。
すると二人は此方を見て挨拶をした。
そして二人がいた所まで行くと、アキノリは呆れた様だった。
私、何かしたっけ…?
残念ながら私に心当たりは無い。
「遅いぞ、ナツメ」
アキノリはそう言った。
遅いと言われたって、私は結構急いだ様な気がする。
しょうがないから話題を逸らす事にした。
そして私は誘拐事件の事を言おうと思った。
「ねぇ、最近誘拐事件が多くなってる事、聞いた?」
私は机の横に座りながら言った。
二人の反応はバラバラで、それだけで知っていたのか知らなかったのが分かった。
「うん。先生から聞いたよ」
トウマは頷きながら言った。
やっぱり隣のクラスだからなのだろうか。
アキノリは首を傾げたままだった。
違う学校だから、情報も少し違ってくるのだろう。
「誘拐事件?なんの事だ?」
「最近、此処付近で多発してるんだって」
アキノリの言葉にトウマはそう答えた。
するとアキノリはハッとした。
「もしかして、之も妖怪が関係してるのか…?!」
やはり考えることは同じだった。
それに、「妖怪探偵団」だけあって、私達が解決させたのは全部妖怪が起こした事件。だからこそ妖怪が絡んでいると思ってしまう。
「どうだろう…」
私はそう呟いた。
すると、タイミングを見計らってたのか、ピコンッと音がなった。
そしてアキノリはパソコンの前に行き、その音の正体を確かめに行った。
「うすらぬぬらの書き込みだ!」
アキノリはそう言った。
私とトウマはアキノリの近くに行き、書き込みを見る。
見出しには『少女の囁き』と書かれていた。
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白波凛(プロフ) - 突然の長文コメント失礼します。幼馴染の死という重いテーマですがこちらがもらい泣きするほどナツメちゃんの気持ちが伝わってきました。文も見やすく纏めてあっていいと思います… (2019年6月5日 7時) (レス) id: 71ad0170cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅華-Kureha- | 作成日時:2019年4月19日 23時