テニスの王子様 立海の「鏡猫」と呼ばれる転校生

３４　　白夜の過去 ページ35

女「私は、有名になって、もう一つの大会に出場しようとしたの。その大会は、男子全国大会・・・。」
白「！！」

白夜は、驚きのあまり、目を見開いていた。

女「私は、男子の大会に出場することを唯一許された。そして大会に向かっていると途中で悲劇は起きた。・・・交通事故にあったんだ。」
白「・・・そこで、両親が死んでしまった。」
女「その通り。タクシーに乗っていたときに、私は真ん中に座っていたんだ。父さんと母さんは私をかばって死んだ。」

女の子の頬に涙がつたった。

女「私は、病院で目が覚めた。そのとき、両親が私をかばって死んだことを聞いて、気絶したんだ。」
白「・・・・。」
女「それから私は、二年間眠り続けた。そのときに、記憶がなくなり、髪は毛先まで、色がぬけ落ちた。」
白「そうだったんか。」
女「それから、一年間、知り合いのおじさんらに引き取られて、小学校三年までの知識を教えられてから、学校に通い始めたんだ。その後は、自分が覚えている記憶の通りだよ。」
白「だから、写真が小学校中学年からしかなくて、父さん・・いや、おじさんたちが過保護になっていたんじゃな？」
女「その通り。」

白夜は、自分の記憶を整頓させた。それから、しばしの間沈黙が続いた。
チン文句を破ったのは、女の子だ。

女「私がなんで眼帯をしているのか教えてあげる。」
白「・・・。」
女「眼帯はね、私の実力を半分以下に落とす為につけているんだよ。」
白「！！？」

女の子は、眼帯を取った。すると、目の色が青色から金色に変わった。

女「これが私の本気モードの姿。」
白「・・・、俺もはずしたらそうなるのか？」
女「うん。あと、自分がテニスが上手いのは、記憶はなくてもからだが覚えているんだよ。で、記憶も戻ったし、テニスはまた上手くなる。でも、体力などは、これからまたつけていってな。」
白「ああ。」
女「頑張って！」

女の子がそういうと、あたりがゆがんだ。

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