■ただいまの…? ページ9
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裕「Aちゃん、またね。」
薮「今日は本当に御馳走様でした。」
大「俺、帰りたくない。」
涼「お前が一番先に帰れ。」
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やっと静かになった山田宅。
食器を洗う水の音がやけに響く。
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涼「疲れたでしょ。」
あ「ん、そんなことないよ。楽しかった。」
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涼「俺といるよりも?」
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甘い声。
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彼は私を後ろからぎゅっと抱きしめると
耳元でそんなセリフを言って。
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あ「それは、どうかな?」
涼「そこは違うよ、って言って欲しいんですけどね?」
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あ「言わなくても分かってください。」
涼「えー、そこは言ってくれないと分かんない。」
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肩に顎をのせたままずっと抱きしめてくる彼に
ドキドキしはじめる。
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涼「そう言えばしてないよね。」
あ「な、何が?」
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涼「何って、ただいまのちゅーに決まってるじゃん。」
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あ「朝したじゃん。」
涼「朝は朝、夜は夜ですよ。お嬢さん?」
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朝と同じ。
くるっと回されてすぐに塞がれる唇。
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でも、朝以上に長いｷｽで。
体から力が抜けるのだけれど、彼がそっと支えて。
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涼「止まんなくなっちゃいそう。」
あ「……全力で止めて下さい。」
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涼「健全な男の子に酷なこと言うね。」
あ「だって、明日仕事だもん。」
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私の言葉の後に少し続く沈黙。
きっとお互いに同じことを思っているから。
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また会えなくなるんだ。
次会えるのはいつかな?って考えてる、思ってる。
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涼「じゃぁ、もう一回だけﾁｭｰしていい?」
あ「ﾀﾞﾒ。」
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涼「何も聞こえません。」
あ「んっ……………//」
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中々会えない二人だからこそ
会える日が人の何倍もの嬉しさを味わえるんだよね。
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もとえ - とても 良かったです 続きが読みたくなりました。 (2015年3月5日 9時) (
レス) id: 768bff496b (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 名無し29095号さん» 何回も読んで下さり有り難うございます！続編を希望していただけるなんて！！ぜひとも機会があればこの続きを書かせていただきます(*´艸｀*) (2015年2月8日 19時) (レス) id: 10801d15d3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し29095号(プロフ) - このシリーズ大好きで何回も読み返しちゃいます(*^o^*)作者さんが良ければ続編書いていただきたいです！ (2014年12月4日 9時) (レス) id: adcc01d3cb (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - りずさん» 一番好きだなんてありがとうございます(*´艸｀*)続編を希望していただけるなんて光栄です。是非検討させていただきます。 (2014年12月2日 23時) (レス) id: 10801d15d3 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - みーさん» レスが遅くなってしまってごめんなさい（泣）一気に読んでもらえたなんて嬉しいです、ありがとうございます。はい！これからもマイペースにたくさんの胸キュンをお届けしてまいります(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2014年12月2日 23時) (レス) id: 10801d15d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おんぷ♪
| 作成日時：2013年8月27日 15時
