□眠り姫。 ページ2
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裕「お姫様はもう眠りについたかな。」
涼「みたい、だな。」
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オレンジがかった店内の明かりに右手の指輪が
きらっと光っている。
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俺の体に寄りかかったままAは
グラスを握りしめたまま眠りについていて
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そっとそれを取って、テーブルに置いた。
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涼「仕事帰りだったからクタクタなんでしょ。」
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近くに置いていた自分の上着をAの
脚にそっとかけて、俺はまたグラスを手にして酒を流し込む。
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んー、という小さな彼女の声が聞こえて。
何だか幸せで。
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大「ニヤついてるし、腹立つわ。
リア充、爆発しろ。」
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自然と口元が緩んでいたらしい。
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涼「大ちゃん、独り身寂しいね。」
大「喧嘩売ってんのか!」
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裕「大ちゃん。あまり大きな声出すと起きちゃうから。」
侑「もう、子どもなんだから。」
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涼「A…………」
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また隣に帰ってきてくれてありがとう。
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俺のところにちゃんと戻ってきてくれて。
ずっと俺のこと好きでいてくれて。
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大「てか、俺……正直言うと、
もう無理だろうなぁって思ってたんだよね。」
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涼「何が?」
大「だーかーら、Aちゃんがまた山田と付き合うこと。」
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涼「予想外れでしたね。」
大「だってさー、俺は裕翔に本気でAちゃんが
惚れてると思ってた。」
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大ちゃんのその言葉に隣でぶっという音が立って。
知念が慌てて吹き出しそうになった人におしぼりを渡す。
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裕「冗談きつ過ぎだよ。俺はただ相談乗ってただけで……」
侑「でも、好きって言われたらちょっとは考えたでしょ?」
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もとえ - とても 良かったです 続きが読みたくなりました。 (2015年3月5日 9時) (レス) id: 768bff496b (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 名無し29095号さん» 何回も読んで下さり有り難うございます!続編を希望していただけるなんて!!ぜひとも機会があればこの続きを書かせていただきます(*´艸`*) (2015年2月8日 19時) (レス) id: 10801d15d3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し29095号(プロフ) - このシリーズ大好きで何回も読み返しちゃいます(*^o^*)作者さんが良ければ続編書いていただきたいです! (2014年12月4日 9時) (レス) id: adcc01d3cb (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - りずさん» 一番好きだなんてありがとうございます(*´艸`*)続編を希望していただけるなんて光栄です。是非検討させていただきます。 (2014年12月2日 23時) (レス) id: 10801d15d3 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - みーさん» レスが遅くなってしまってごめんなさい(泣)一気に読んでもらえたなんて嬉しいです、ありがとうございます。はい!これからもマイペースにたくさんの胸キュンをお届けしてまいります(*゚▽゚)ノ (2014年12月2日 23時) (レス) id: 10801d15d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年8月27日 15時