＊ ページ38
次の日、仕事を早々に終わらせた午後、ベッキョンの働く会社が入っているビルの1階の喫茶店に入って、ベッキョンが出て来るのを待つ。
僕は昔からよく面倒な事を押し付けられる。
だけど、面倒くさい事の先に幸せがある事を僕は知っている。
例えば、掃除をするのは億劫だけど、綺麗になった部屋は気持ちがいい。
登山家がしんどい思いをして山を登るのも、頂上に立った時の景色と達成感が素晴らしい物だからだ。
そして、僕がAを知る事が出来たのも、面倒な事を押し付けられたきっかけがあったからこそだった。
喫茶店に入って30分程経つと、仕事を終えたベッキョンが出て来た。
僕は急いで席を立ち会計を済ませ、少し距離をとって尾行する。
何処へ行くのかと思えば会社から15分程歩いた人通りの少ない路地裏の小さなカフェ。
「女と待ち合わせか？ 」
外から見る感じでは、席数も少なそうだし中に入ると気付かれる可能性が高い。
仕方無いけど、外でベッキョンが出て来るのを待った。
オフィス街の一角ではあるけれど、あんまり流行っていないのか人の出入りは少ない。
そんな中でも、女性が店に入って行けば、この後2人で出て来るんじゃないかとドアを見つめて待つ。
何も無いまま3時間。
午後8時になった頃、やっと出て来たベッキョンは1人。
おかしいなと思いながらも後をつけると、駅に向かい電車に乗って着いた先はベッキョンの家がある場所。
1人でマンションに入って行くのを見届ける。
収穫なし。
「ま、1日目から上手く行くわけないか……」
諦めて僕も家に帰る事にする。
そんな事が3回程続いて、僕が出した答えは、もしかして店の中に何かあるんじゃないかという事だ。
会社からも家からも離れたあのカフェに行く理由。
あのカフェのすぐ近くには僕でも知ってる有名なカフェもあるのに、いつもあそこじゃないといけない理由。
それを探る為、今度はベッキョンがカフェを出た後、僕は初めてその店に足を踏み入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2948人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ギョンちゃん(プロフ) - 面白い！まだ途中までしか読んでないけど、今まで報われなかったギョンスと是非ハッピーエンドを希望します! (2017年7月30日 22時) (
レス) id: 469a2952ff (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - nonoさん» ありがとうございます(*^^*)今回はハッピーエンドになる様に考えているので最後までお付き合いお願いします（≧∇≦）コメント嬉しいです！ (2016年7月18日 9時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - もにかさん、初めまして！初恋の復習、ええ！ここで終わってしまうの！？続きが気になる！と思っていたのでこういう風に続きがみれてとても嬉しいです(T_T)繋がっていると分かった瞬間、鳥肌がたちました！これかも更新、楽しみながら頑張って下さい（＾Ｏ＾） (2016年7月17日 17時) (レス) id: b576ddd125 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - かすみん、さん» かすみん、さん（≧∇≦）びっくりしてくれて大満足です！！！ありがとうございます（≧∇≦）かすみん、さんのミンソク愛しっかり受け止めました！笑 (2016年7月14日 15時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
かすみん、(プロフ) - えー！！！！！これ、続きだったのですね！！！！びっくり！！！！！最高のサプライズありがとうございます！！！！主人公の喋り方が変わってたので全然気付きませんでした！！でもこっちの主人公の方が好き＼(^o^)／みんそく！！みんそくがんばれ！！(しうペンです笑) (2016年7月14日 4時) (レス) id: ec641f3741 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにか
| 作成日時：2016年4月23日 7時
