SS×EXO (ページ5)

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Aが無理して笑ってんの、知ってたけど気づかない振りしてたんだよ。

ギュッと口を結んで、口角を無理やり上げて笑うんだよ、、。

俺は何もしてやれないけど、傍にいてやることはできる。ちゃんと、送り届けてやれる。
コイツみたいに放ったらかしたりしない。

ってか、今までずっとそうしてきたし。

泣いてるAを見てオロオロしてた俺も、ガキの頃より少しは大人になってるからさ……

だから、“俺を頼れよ”。

……その言葉がずっと言えないまま。

幼馴染みの関係に甘んじてる。

「そろそろ素直になって下さいね？」

何もかも見透かすような目で言われる。そんなこと、お前に言われなくても分かってんだよ。

「Aちゃん、俺と会ってもヒョンの話ばっかりですよ」

……お前、意外とお節介だったんだな。

『あー！めんどくせぇ！』

「おいベッキョナ！帰るのか？」

店を出ようとすると後ろから飛んできた声。

あ、ミンソギヒョンのこと忘れてた。
ごめん、でも今それどころじゃない。

『ヒョンごめん！今度埋め合わせする！』

「ったく。騒がしい奴。頑張れよ！ってもういないし…」

走りながらAに電話を掛けるけど、虚しくコールが響くだけ。

やっぱ出ねぇよな……